先ほど「第1四半期決算短信」を読みました。
注目した点を以下に列記します。
1.売上、営業利益、経常利益については、予想通り。
営業損失の397百万円は、川崎研究所の創薬研究や共同研究に関する出費です。昨年同期の262百万円より増加していますが、これは順当なところでしょうか。
2.純資産が今年3月末の6950百万円から480百万円減って、6376百万円。これは、上記1の出費に加えて、182百万円の特損処理を行った関係で、合計純損失が583百万円となっています。182百万円の内訳は建物・機械等固定資産の減損(将来、不確実性があるので、減損損失と認識して計上した、と説明あり。実態を反映させたということで妥当な処理と思います)。
→第1四半期での予想外の大きな出費はなかった模様。残る資金は約63億円。
3.各パイプラインの取り組みについては既知の記述であるが、2ページの
②GRN-1201(メラノーマ)については、「第Ⅰ相臨床試験を実施中です」との記載がある。米国治験サイトでは「complete」とあるが、現在Ⅰ相の解析と今後の方針を検討中ということで「実施中」と書かれていると思われます。
4.③のGRN-1301についての記述(書きぶり)がおとなしい。
東大・神奈川県立がんセンター・三重大との共同研究は、③のGRN-1301の項目でなく、後段の「上記以外の取り組み」として記載されており、違和感がある。また、「国立がん研究センター」の文字が見つからず、この点も?である。
疑問点については、ブライトパスに質問してみます。
回答があれば、ご報告いたします。
追伸:同時にIR「特別損失(減損損失)の計上に関するお知らせ」が出ていますが、これは短信の中で説明されており、内訳は以下の通りです。
建物: 59,850千円
機械: 158千円
工具・機器・備品:102,322千円
無形固定資産: 13,007千円
投資その他資産: 74,818千円
合計: 182,818千円
➡今回の短信http://pdf.irpocket.com/C4594/N9qg/spps/zXEb.pdf