ブライトパス・ストーリー

バイオベンチャー、とりわけブライトパス・バイオ(4594)についての情報を発信するブログです。細かな情報をより深く過不足なく丁寧に発信していきますので、よろしくお願いします。

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記事:ブライトパスの時価総額を検証する。

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ブライトパスの「時価総額」について考えてみました。

ITK-1の「主要評価項目の未達」で株価は下落して、本日の株価は349円(10円高)でした。
総株数は4,185万株ですから、時価総額は146億 円となります(5月16日時点の約半分)。

さて、まずは同業他社の時価総額を見てみましょう。本日の終値で計算しますと以下のようになります。
まずはブライトパスと同期生(2015年以降上場のバイオ)を見てみましょう。

社名 時価総額(上場年月日)
サンバイオ(4592)1485億円 (2015・4・8)
ヘリオス(4593)790億円 (2015・6・16)
ソレイジア(4597)270億円 (2017・3・24)
ブライトパス(4594)146億円 (2015・10・22)

となります。
それぞれ上場した時期は同じころですが、上場の経緯も異なり、対象としている領域も違うので一概に比較はできませんが、ブライトは現状では後塵を拝しています。

そのほかの先輩格のバイオベンチャー企業時価総額を見てみますと

ペプチドリーム(4587)5595億円 (2013・6・11)
そーせいグループ(4565)1269億円 (2004・7・29) 
アンジェス(4563)346億円 (2002・9・25)
ナノキャリア(4571)263億円 (2008・3・5)
ラクオリア創薬(4579)256億円 (2011・7・20)
オンコセラピー(4564)) 238億円 (2003・12・8)
カルナバイオ(4572)135億円 (2008/3/25)
セルシード(7776)124億円 (2010・3・16)
メディネット(2370)109億円 (2003・10・8)
メドレックス(4586)104億円 (2013・2・13)
シンバイオ(4582)97億円 (2011/10/20)
キャンパス(4575)42億円 (2009・9・17)

となります。

さて、ブライトパスの時価総額ですが、先日の決算報告によると
純資産・・・69億50百万円
現預金・・・65億28百万円
と記載されています。
すなわち、極論しますと、今のブライトパスという会社を売りに出しても、現金を65億円持っていてその他にも約4億円の資産(土地建物・什器備品など)がありますので、ブライトパスの企業価値(=時価総額)は、少なくとも現金の65億円が最低ラインであると言えます。
この65億円に、潜在的企業価値、すなわち既存パイプラインの将来性やこれから生み出すであろう利益に対する現時点での期待値【これを期待値(E)とする】をどの程度上乗せできるかです。
本日の株の時価総額は146億円ですから、146億円ー65億円=81億円が、現時点での投資家の期待値(E)と言えます。

この81億円が高いのか安いのか?
ブライトパスはまだ上市している薬品はなく、利益をコンスタントに生み出す仕組みを構築できていませんので、安定的な投資を獲得するためには、この仕組みをしっかりと構築していく必要があります。この会社のやっていること、目指している目標は限りなく高いので、現時点での期待値(E)は正直見当がつきません。

ただ、現時点で視野に入っているパイプライン=GRN-1201、GRN1301(ネオアンチゲン)、iPS-T、iPS-NKT、抗体医薬などの将来性は魅力的です。
私見ですが、上記の同業他社の時価総額と比較してみて、現時点でのブライトパスの146億の時価総額は低いように思います。
ただ、ITK-1のショックで下ブレしているのではないかと。
具体的な光の見えるIRがいくつか出てくれば、シュリンクしている投資家も戻ってくるように思います。

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