➡「 特殊なリンパ球「NKT細胞」でガンに挑む」
https://www.athome-academy.jp/archive/medicine/0000000215_all.html
新たなIRや「お知らせ」も出ないので、最近は「iPS-NKT」について、色々調べています。
ただ、新しい材料は限られていて、なかなかhotな情報をご提供出来ないのが残念です。
調べていくうちに、添付の2004年のインタビュー記事を見付けました。
谷口克氏は、千葉大医学部卒、同医学部長➡理研、日本免疫学会会長も務め、NKT細胞の発見者でもあります。
免疫とは?自然免疫と獲得免疫との違いは?など説明されていて、解りやすい記事ですのでご一読下さい。
私が注目したのは、以下の部分です。
「─癌治療において、かなりの効果が期待できそうですか?
谷口: うーん、まだ希望が見えてきた、といったところでしょうか。
今後は、NKT細胞をどのように増やし活性化するか、また、それをどのように癌治療に応用するかが研究テーマです。」
そうです。このインタビューは2004年ですから、その当時は、まだ iPS療法が陽の目を見ていません。
ですから、体内に0.01%という極微量しか含まれていないNKT細胞を大量に増やすことは、当時は出来なかったのです。
インタビューから分かる通り、谷口氏自身も、NKT細胞の最大の課題は「NKT細胞の増産」であると指摘しています。
ところが、その最大の課題は、今はiPS療法が解決しています。
まったく別々に開発・発見された、谷口克先生のNKTと山中伸弥先生のiPSとが、今は出会って融合して新たながん免疫療法を産み出そうとしています。
14年前の古いインタビュー記事ですが、サイエンスの進歩・革新の足跡が見て取れます。
この記事を読んで、ブライトパスは「がんの免疫治療」に拘らずに、免疫療法から派生する「アレルギー」なども対象領域に加えてもよいのではないか、とふと頭を過ぎりました。