記事→9月22日の私の記事「iPS-NKT.他家でも大丈夫か?」に書きました2つの質問(以下①②)をブライトパスに投げ掛けていました。
本日その回答が届きましたので、以下ご報告します。
➡ブライトパスからの回答
「HPよりお問い合わせをいただきまして有難うございます。
①「他家」は他人の細胞由来のiPS細胞ですから、拒絶反応の心配は残るのではないか?
→投与したNKT細胞は、患者体内で長期間生着させることを想定しておらず、がん細胞を攻撃した後は、異物として最終的に排除されるというコンセプトです。
②しかも、普通の臓器と異なり、免疫細胞の移植は、移植した細胞自身が宿主を拒絶するというGVHD (移植片対宿主病)の問題があるのではないか?
→NKT細胞はT細胞と異なり、全ての人が共通して持つ1種類の抗原しか認識しません(具体的には糖脂質抗原を載せたCD1dという分子)。そのため、投与したNKT細胞が、患者体内で不特定多数の細胞を攻撃することはなく、GVHDは起こらないと考えられています。
ブライトパス・バイオ株式会社」
明快な回答で、かなり霧が晴れました。
まだ、非臨床試験の段階ですから、未知の領域での推定や仮説は仕方ないと思いますが、千葉大・理研で積み重ねてきた成果は大きな財産です。それに、ブライトパスの治験(ITK-1)での経験を重ねていけば、良い方向に進んで行くものと期待します。
追伸:一昨日の広報ブログの書きぶりが、良い意味で変わりましたね。
今回のこの回答も、これまでと異なり歯切れが良いように感じます。