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コーヒーブレイクは、ブライトパスには関係のない私の独り言ですので、飛ばしていただいて結構です。
「日日是好日」は心のバイブルとでも名付けたくなる良書です。
茶道の話ですが、それだけではありません。
ひょんなことからお茶を習い始めた著者が、25年を超えてお茶と並走しながら、人生を日日生きていきます。
就職の失敗、失恋、父親の死など、実は誰にでも訪れる人生のイベントです。ことさら、彼女の人生が波乱万丈というわけではありません。
いつも、その時々の著者の傍らに「お茶」が在り、「お茶」が彼女を助けます。そして、彼女は人生を豊かに丁寧に生きていきます。
誰にでも「お茶のような存在」はあると思います。
ある人は俳句であり、ある人はゴルフかもしれません。またある人には料理がそうであるかもしれないし、ある人には作陶であり、ジャズがそうである人もいるはずです。
ですから、この本は、誰でもがすぐに感情移入できるのだと思います。
でも、彼女の素直な考え方や、ある意味大胆な行動は、私たちに大いに参考になります。
この本を読むと、「日日是好日」という意味は「雨の日も晴れの日も、どのような日でも、それは好い日なのだ」というふうに思えてきます。
近くこの本が映画化されるとのこと。
「武田のおばさん」役には樹木希林さん、主人公は黒木華さんがキャスティングされています。樹木希林さんは、私のイメージとは少々異なりますが(ごめんなさい)、黒木華さんはピッタリです(笑)。
私の中の「武田のおばさん」は、宮本信子さんでしょうか。
お奨めの一冊です。