記事➡コーヒーブレイクは、ブライトパスには関係のない私の独り言ですので、飛ばしていただいて結構です。
今回は、東京を離れて京都の「建仁寺」をご紹介します。
京都を訪れる観光客の多くは四条河原町辺り、先斗町や祇園の街を散策されると思います。その折に時間が1時間あれば、是非すぐ近くにある建仁寺(けんにんじ)を訪ねてみてください。
このお寺には見所が沢山あります。
まず、「風神雷神図屏風」です。建仁寺所蔵の国宝で、本物は京都国立博物館に寄託されていますが、建仁寺でもレプリカを見ることができます。俵屋宗達の作と言われています。
「風神雷神図屏風」➡
また、このお寺の枯山水の庭園は素晴らしく、時間を忘れていつまでも眺めていたい素晴らしいお庭です。
「枯山水の庭園」➡
さらに、少し離れた法堂(はっとう)にはスリッパに履き替えて10メーターほど移動しますが、ここの天井画が圧巻です。こちらは2002年に小泉淳作による「双龍図」です。建仁寺の創建800年を記念して描かれました。
力強い筆さばきで描き上げられた大作は800年の歴史に負けることなく、二匹の龍は堂々と法堂の天井から我々を見下ろしています。
「双龍図」➡
そして、私のお気に入りは、「○△□の庭」です。3つの図形は、禅宗の四大思想(地水火風)を地(□)、水(〇)、火(△)で表現していると言われています。この庭では、中央に立つ椿(山茶花?)の周りの苔が〇、庭の隅の形が△、井戸が□を表しているそうです。苔の緑とそこに落ちる白い花ビラのコントラストが鮮やかです。
とても風情ある空間で、究極の美が目の前に具現化されているように感じます。
「○△□の庭」➡
その他、下の間の「雲龍図襖絵」も見逃せません。海北友松(かいほうゆうしょう)という、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した絵師によるもので、これもレプリカで、本物は京都国立博物館に寄託されています。
「雲龍図襖絵」➡
京都の寺院はどこに行ってもハズレはない、と言いますが、建仁寺は街中にあってアクセスも良く、しかも市内寺院のベスト5には入る見所満載のお寺です。
「日本人の心」を再認識出来るお勧めのスポットです。
(ご参考)
建仁寺は、京都最古の禅寺として1202年に栄西禅師が建立。1202年は建仁二年にあたるのですが、当時の年号から寺名がつけられています。1586年頃、安国寺恵瓊(あんこくじえけい)により再興されています。
ちなみに、私は京都の生まれです。