記事→ここしばらくは「iPS‐NKT」について書いていましたが、今回は「ネオアンチゲン完全個別化ワクチン療法」の立役者中面哲也(なかつらてつや)氏にスポットライトを当ててみたいと思います。
中面氏は、iPS-NKTの古関先生(理研)と並んで、中面先生も、ブライトパスにとってはキャスティングボードを握る人物です。
中面氏は、国立がん研究センター 先端医療開発センター 免疫療法開発分野 分野長 。そして、ブライトパスと国立がん研とは、2017年10月27日に「ネオアンチゲン完全個別化がん免疫療法の共同研究契約」を交わしているのは、皆さんご存知の通りです。
参考に「共同研究契約」は次の通りです→
https://www.ncc.go.jp/jp/epoc/news/20171027.html
「完全個別化がん免疫療法」を永井社長は「The next big thing」と呼んでいますが、まさに究極のプロジェクトです。
この共同研究のキーパースンは、中面哲也氏だと私は思っています。
まずは、中面哲也氏のプロフィールです。
生年月日:1967 年3月24日(現在51歳)
出生地:鹿児島県阿久根市
2016年度 – 2018年度 : 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 分野長
2013年度 : 独立行政法人国立がん研究センター, 臨床開発センター, 機能再生室長
2010年度 – 2012年度 : 国立がんセンター, 東病院臨床開発センター, 室長
2010年度 – 2012年度 : 国立がん研究センター東病院, 臨床開発センター, 機能再生室長
2012年度 : 独立行政法人国立がん研究センター, その他部局等, その他
2012年度 : 独立行政法人国立がん研究センター, 東病院臨床開発センター, 室長
2011年度 : 独立行政法人国立がん研究センター, 臨床開発センター, 機能再生室長
2005年度 : 国立がんセンター(研究所及び東病院臨床開発センター), がん治療開発部, 室長
2005年度 : 熊本大, 助手
2003年度 – 2005年度 : 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手
2004年度 : 熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 助手
2002年度 : 熊本大学, 大学院・医学研究科, 助手
という経歴です。
熊本大学時代には、久留米大の伊東恭悟先生(ブライトパスとITK-1の産みの親)のもとに留学していたそうです。
私も何度か中面先生の講演を聴かせていただきましたが、学者肌と言うよりも「行動的な実務家タイプ」という印象です。
鹿児島生まれの勇敢で大胆な「ぼっけもん気質」、そして熊本は「肥後もっこす」という言葉がありますが、気性が激しく正義感も強い、義理堅く、メンツを大事にする、とものの本にあります。
ですから、高い目標にもチャレンジして、それを達成してくれそうな予感がします(笑)。
昨年の「第15回日本免疫治療学研究会学術集会」の講演会で、中面氏は名指しで「ブライトパス・バイオは個別化がん免疫療法に本気で取り組むようです。」とコメントしたそうです。
ブライトパスの広報ブログ参照➡https://www.brightpathbio.com/ir/prblog/20180221.html
このエピソードから、おそらく中面氏はブライトパスの姿勢に好意的なお気持ちを持ってらっしゃるのではないかと思います。
中面氏は、がん研の中にあって、比較的平易な雑説やコメントを発信しています。
その中のひとつをご紹介します。お読みいただけば、「完全個別化ワクチン」についての知識も深まりますので、是非通読願います。
ファルマシアという医学雑誌「最前線」に記載された記事です(ただし、23日8時~22時はデータメンテナンス中)。
「ネオアンチゲンとそれを標的としたがんワクチン療法
鈴木利宙Toshihiro SUZUKI 国立がん研究センター先端医療研究センター免疫療法開発分野特任研究員
中面哲也Tetsuya NAKATSURA 国立がん研究センター先端医療研究センター免疫療法開発分野長
⇒
https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/53/1/53_15/_pdf/-char/ja
これは中面氏の人となりを垣間見ることのできる資料です→https://sp.akiramenai-gan.com/medical_contents/column/37151/