ブライトパス・ストーリー

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記事:京都大、拒絶反応起きにくいiPS細胞 ゲノム編集で作製に成功。本日のNHKニュース(動画)

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記事→遺伝情報を書き換える「ゲノム編集」の技術を使って、ヒトに移植しても拒絶反応を起こしにくいiPS細胞を作製したと、京都大学iPS細胞研究所の堀田秋津講師らのグループが発表しました。
 これまでは、拒絶反応を起こしにくい特殊なタイプの免疫を持つ人を探し出して、その人の細胞からiPS細胞を作製し、保存するという方法を採っていました。
ただ、これには、時間とコストがかかり大きなネックになっていました。
当グループは、免疫の型を決めるたんぱく質の中から拒絶反応と関係するものを選び出し、ゲノム編集の技術を使ってこれらの一部を失わせたiPS細胞を作製したとのことです。
既にマウスによる試験では実効が確認できており、この技術を使えば、7種類のiPS細胞を確保するだけで日本人の95%以上に移植できる見込みだということです。


 京都大学iPS細胞研究所では、再来年度(2020年度)中にはこのゲノム編集の技術を使って臨床応用が可能なiPS細胞を作ることを目指しているということです。

 

ブライトパスが理研と共同研究している「iPS-NKT」もこの手法で作製されたiPS細胞が定着するならば、使うことになる可能性が出てきます(私見)。

理研の古関先生のプランでは「iPS-NKT細胞には、仕事(がん細胞を撃退する)をしてもらったら、すぐに体外に退場してもらうので、拒絶反応の心配は解消できる」(拒絶反応を逆手に取るアイデア)としていましたが、このアイデアはアイデアであって、そのあたりを今後実際に臨床試験で検証していくわけです。ですから拒絶反応やがん化などの課題は未知数の部分が残されているわけです。

もし、今回の研究結果で拒絶反応の懸念が激減するなら、それはiPS-NKTにとってもプラス要素ではないかと考えます(拒絶反応が強い細胞は体外へ、弱い細胞は体内にとどまる?)。

いずれにしても、iPS細胞を取り巻く研究成果が積み重ねられることは、今年中に始まる予定のiPS-NKT臨床試験にとってもプラス材料になると思われます。

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