ブライトパス・ストーリー

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記事:「抗体医薬」とは?

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記事➡ブライトパスから、そろそろ抗体医薬パイプライン第1号の吉報が届くはずですが、そもそも「抗体医薬」とはどのような薬品なのか?
吉報が届く前に、簡単にご説明したいと思います。
まず、身近なところから、、、
花粉症でお悩みの方も多いと思いますが、ノバルディスが花粉症向けの抗体医薬品を開発し、この秋から発売するとのニュースが先日出ていました。
(鼻水は有意差ありで、眼のかゆみは有意差なし、だったようです)

「ノバルティス、抗体製剤オマリズマブのスギ花粉症に対する国内第Ⅲ相臨床試験結果発表」ノバルディス・ニュースリリースより

https://www.novartis.co.jp/news/media-releases/prkk20190226

抗体医薬品は、ガンやリウマチだけでなく、花粉症のような病気(体調異変)にも効果を発揮します。
花粉症の薬は、これまで症状を緩和するものがほとんどでした。今回ノバルティスは、主に難治疾患に使われる「抗体医薬」の技術を世界で初めて花粉症治療に応用しました。がん免疫薬「オプジーボ」に代表されるように、主にがん治療や関節リウマチのような難治性の免疫疾患に使われる技術を応用し、アレルギー症状を引き起こす免疫反応を阻害する仕組みです。
図解すると以下の通りです。
(図:日経新聞より)
f:id:SHAWSHANKlife:20190320125458j:plain
ブライトパスが、ラボにて中村CSOを中心に開発を進めている「抗体医薬」も、大ざっぱに言えばこれと同じです。上図の「アレルギーを制御する細胞」を「がん細胞」に読み替えていただければ、基本的な仕組みは同じです。

ヒトの体は、病原菌などの異物(抗原)が体内に入ってくると、その異物と結合する抗体をつくり、異物を無毒化する働きを備えています。これは「抗原抗体反応」と呼ばれ、ヒトにもともと備わっている免疫機能です。
「抗体医薬」は、この仕組みを人工的に利用した薬です。病気の原因となっている物質に対する抗体をつくり出して体内に入れ、病気の原因を排除することで、予防や治療をおこないます。
抗体医薬は、遺伝子組み換え技術などのバイオ技術を使って精製され、ヒトの抗体に近い構造の抗体をつくることで、ヒトの体内でも安全に機能します。また、一種類の抗体は、特定の抗原だけに作用するので(ひとつの鍵穴にはひとつの鍵のみが合致)、その抗原をもっていない他の組織や細胞に作用することは少なく、副作用も少ないと考えられます。

ちなみに、よく説明イラストで抗体はY字で表されますが、実際の形もY字の形をしています(下の図)。
それぞれ2本のH鎖(重鎖:分子量の重い方)とL鎖(軽鎖:分子量の軽い方)によって構成されています。また、抗体には可変部と定常部があり、抗原の違いにより様々な構造に変化する部位を可変部、ほぼ一定の構造を有する部位を定常部と呼んでいます。
可変部は、様々な抗原に対応できるよう、抗体の多様性を形成します。シミュレーション画像で見ましたが、抗体が細かく振動したり回転するように動きながら、抗原の鍵穴を探してヤドカリのようにハマり込む様は、まさに神秘の世界です。
「抗体の形」(杏林製薬HPより)
f:id:SHAWSHANKlife:20190320135118j:plain
永井社長の話では「複数の抗体医薬パイプラインを探索中で、順次パイプラインに加えていく」とのこと。小なりとも自前でラボを備えているブライトパスの強みを活かした、反撃の姿を早く見せて欲しいものです。
新たなパイプライン名は「BPB-1401」でいかがでしょうか?(笑)

追伸・・・明日は休日ですが、「よくある質問」を更新するという約束の第三木曜日。
今日更新?とも思っていましたが、未だ出ていませんね。明後日の金曜日でしょうか?

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