ブライトパス・ストーリー

バイオベンチャー、とりわけブライトパス・バイオ(4594)についての情報を発信するブログです。細かな情報をより深く過不足なく丁寧に発信していきますので、よろしくお願いします。

スポンサーリンク

記事:エーザイと富士フイルム

スポンサーリンク

記事➡エーザイは、アルツハイマーの新薬治験第三相の途中で、有意差が得られないと判断し、治験中止を発表しました。
f:id:SHAWSHANKlife:20190327142913j:plain
本日の日経新聞朝刊記事

その影響でエーザイの株価は
3月20日 9065円
3月22日 7565円(ストップ安)
3月25日 6065円(ストップ安)
そして昨日26日にやっと値がついて終値は6293円でした。
エーザイ内藤社長の強気発言で株価はパンパンに膨れていましたので(この部分は私見)、ネガティブインパクトは甚大でした。がんと並んでアルツハイマーは人類最大の克服すべき課題のひとつです。
アルツハイマー薬の治験は、未知の分野が多く、このエーザイの治験も容易いものではなかったはず。今後の巻き返しに期待したいと思います。
ところで、昨年5月17日のITK-1の有意差なしのニュースリリースでブライトパスは大きく値を下げました。
5月17日 707円
5月18日 557円(ストップ安)
5月21日 457円(ストップ安)
5月22日 377円(ストップ安)
そして23日に値がついて終値は426円でした。
その間の第三相のスポンサーであった富士フイルムの値動きは、
5月17日 4322円
5月18日 4305円
5月21日 4360円
5月22日 4285円
とほぼ大きな影響は受けていませんでした。
エーザイは国内大手の一角であり、富士フイルムは、最近は医薬分野に注力しているものの、マーケットから見ると「富士フイルムの医薬はまだサイドメニュー」という印象で、富士フイルムのホルダーは、もともと大きな期待はしていなかったのだと思います(上手く行けば儲けもの、程度)。また、富士フイルムも必要以上の誇大アナウンスは控えていました。
一方、ブライトパスは三相のスポンサーでもなく、ライセンスアウト料や三相完了のマイルストンまで受けとりました。もちろん上市されれば、ロイヤリティが継続的に入ってきますが、それは満願成就であり、ライセンスアウトできた時点で合格点で、さらに三相完了のマイルストン1億円、さらに三相治験は富士フイルムから仕事を請け負ったので、これも収益に貢献していますので、まさに富士フイルム様には感謝するべきでしょう(三相のデータが出てこないのは良くないですが、、、)。
富士フイルムが三相に費やした資金は膨大なものだったはずです。今思えば、富士フイルムは大人の対応をしてくれたように感じます。
ブライトパスの現状300円台は売られ過ぎとの見方もありますが、昨年三連ストップ安の終値は377円。PBRは2.5前後ですから、300円台はまだまだ期待値が上乗せされていると見るべきではないでしょうか?
グリーンペプタイドは、もともと伊東恭悟先生のITK-1の夢を現実にするためのベンチャーとして立ち上がりましたが、その大いなる実験の結果も一応出ました。今の新生ブライトパスは永井社長や中村CSOの新たなチャレンジの場となっています。
どうやらご両人とも不器用な面もあるようで、IRはなかなか出てきませんが、ご両人のおおらかそうなお人柄に密かな期待もしています。
蛇足ですが、エーザイの社名は「衛生材料」に由来していると、以前エーザイの社員の方からお聞きしたことがあります。他の国内メガとは生い立ちは異なり、また本社も文京区小石川、独自の研究開発と穏やかな社風で独自の確固たるポジションを築いている企業です。焦ることなく、アルツハイマー新薬開発に取り組んで欲しいですね。

スポンサーリンク