今年もASCOがやってきます。今年は5月31日から6月4日の日程。
アスコ(ASCO)とは、American Society ofClinicalOncology(米国臨床腫瘍学会)の略称で、世界最大のがん学会です。
1964年から毎年6月上旬に開催され、ここ10年ほどはシカゴで開催されています。毎年参加者が増えて、近年では世界中から約4万人の医療関係者や患者さんなどが集うので、米国でもこれだけの宿泊キャパを確保できるのはシカゴだけで、おそらく将来もシカゴに定着し続けると言われています。ちなみにこの時期シカゴのホテル宿泊費は2~3倍に跳ね上がるとのこと。
総会のセッションスケジュールは朝8時から夕刻6時までびっしりと埋め尽くされ、約2000本のポスター発表と1500本の口演が、5日間に亘って繰り広げられます。
まさに名実ともに「世界最大のがん学会」と言えます。
毎年、このASCOでは、世界を驚かせる口演が飛び出します。2015年のASCOでは、オプジーボの臨床試験結果が華々しく発表されましたが、その後ノーベル賞を受賞したのは皆様ご存知の通りです。
世界の注目が集まる臨床試験の結果の多くは、このASCOで発表されます。まさに檜舞台です。
一昨年のASCOでは、ITK-1(膠芽腫)第三相の結果を寺崎先生(現福岡の脳神経外科院長)が口演されました(残念ながら主要評価項目は未達)。
先日、今年のプログラムの概要が公表されました(詳細発表はさらに一ヶ月あと)。
ブライトパスに関係のある発表はないかと「ITK-1」「GRN」「NKT」「BRIGHTPATH」「KURUME」などで検索してみました。
その結果、以下のITK-1(前立腺がん)第三相についてのポスター発表があるようです。要約すると⇒
日時:6月1日午後1時15分 - 午後4時15分
場所:ホールA
形式:ポスター発表
トラック: 泌尿生殖器(前立腺)がん
要約:ドセタキセル化学療法後に進行する去勢抵抗性前立腺癌に対する個別化ペプチドワクチン接種:無作為化二重盲検プラセボ対照第III相試験
野口正典(久留米大学医学部)
「限局性、再発性頭頸部扁平上皮癌(rHNSCC)患者の治療のための、医師の選択した標準治療に対するASP-1929光免疫療法の世界的な第III相多施設無作為化二重盲検非盲検試験
楽天アスピリアン株式会社」