記事→明日5月10日、ブライトパスの「平成31年3月期 決算短信」がリリースされます。
決算短信ではサプライズ発表はないと思いますが、いくつか確認すべきポイントはあります。
① 株主総会の日程が記載されます。昨年は6月20日でした。
② 純資産の推移はどうか?
30年期末(昨年3月末)は6,950百万円でしたが、31年第3四半期末(昨年12月末)で5,504百万円でした。これが最終的にどこまで費消されているか。瓶の水はどれくらい残っているのかが判り、研究開発に費やせるタイムリミット、さらには第三者割り当ての可能性などを占うことが出来ます。
③ 売上高は?
31年第3四半期末で154百万円。このうち1億円は富士フイルムからのマイルストンですから、これから1億円を差し引いた特段何もない裸の年間売上高はいくら位なのかが判ります(他にBMS社からの受託契約もあり)。これは、近い将来足かせとなる上場基準1億円をクリアーできるかどうかの判断材料になります。
④ 営業利益(損失)は?
営業利益(損失)は主に研究開発費です。
第3四半期末で△1,280百万円でした。年間計画は△2,200百万円(研究開発に年間22億円使うという計画)ですので、第4四半期だけで年間計画の半分近い(2,200-1,280=920百万円)を費消したのかどうかを確かめます。予定通りに費消していれば、第4四半期(今年1月~3月)に何か大きな動き(研究開発の出費?)があったということです。
⑤ 経営成績等の概要
「(1)当期の経営成績の概要」には各パイプラインの進捗状況などコメントが書かれています。この書きぶりで、各パイプラインに対する会社の力の入れ具合が、ぼんやりと判ります。
「(2)当期の財務状態の概況」「(3)当期のキャッシュフローの概況」は数字の説明。
「(4)の今後の見通し」は、今後のパイプラインの方向性や会社の方向性などに言及されますので、見逃せない重要な項目です。
短信は12~15ページの短い資料ですので、印刷して週末に目を通してみてください。
ご参考:昨年度「平成30年3月期決算短信」⇒
2018年05月11日平成30年3月期決算短信〔日本基準〕(連結) [PDF 344kb]