記事→AnswersNews10月10日付の記事「免疫チャックポイント阻害薬、抗PD‐1/PD-L1/CTLA-4抗体 最新の国内開発状況まとめ」をご紹介します。
現在、国内で販売されている免疫チェックポイント阻害薬は▽抗PD-1抗体▽抗PD-L1抗体▽抗CTLA-4抗体――の3種類。販売中の6つの薬剤で適応拡大に向けた臨床試験が活発に行われているほか、3つの薬剤が新規成分として開発中とのことです。
なお、国内での開発状況ですから、米国でキイトルーダと併用治験を実施中のGRN-1201は記載されていません。
免疫チャックポイント阻害薬の直近の開発状況全体を図表を交えて判りやすくまとめられた資料ですので、是非参考にしてください。
GRN-1201とキイトルーダとの併用治験(肺がん対応、第二相、オープンラベル)については、ブライトパス発信の8月5日付ⅠR情報で「現在進められている 第Ⅱ相臨床試験では、 ペンブロリズマブ(キイトルーダ)の併用により・・・これが主要評価項目の奏効率に結びつく ことが期待されます。実際に、 第Ⅱ相臨床試験 のこれまでの臨床成績は、我々の期待に十分応えるものとなっております。」と踏み込んだコメントが明記されていました。これは、オープンラベルの治験ですから症例結果が都度判明しているからこそ可能なコメントです。ITK-1の時のダブルブラインドでは途中経過は判りません。キーオープンで初めて明らかになります。
また、オープンラベルの場合は、途中経過が極めて良好でそのデータでライセンスアウト先を説得できれば、早期のライセンスアウトも可能です。
ただ、併用治験はやってみなければ判らない代物で、ペプチドワクチン自体の効果も未知数ですので、多くの期待をかけるべきではありません。また、ここに記載されている治験は国内だけですから、これを世界に広げると治験数は膨大なものとなるはずでライバルも数多(あまた)です。
サプライズギフト的に捉えて朗報を待ちたいと思います。
→【UPDATE】免疫チェックポイント阻害薬、抗PD-1/PD-L1/CTLA-4 ...