記事→昨日、「信州大とイナ・リサーチががん免疫療法で連携」というニュースが流れました。
ブライトパスと共同研究(HER2-CAR-T=BP2301)を開始した信州大中沢先生(下に添付)が、他社とも組んだのか?とご心配の方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません、ご心配なく。むしろ、ブライトパスにとっては、グッドニュースです。
イナ・リサーチとは、バイオベンチャーではなく、免疫寛容サルや小型サル・マーモセットなどサル試験に強みを持つ、医薬品の非臨床試験受託企業です。
長野県の伊那に本社が在るので、信州大とは以前から関係があったようです。
日経ニュース記事(下に添付)をよく読んでいくと
「信州大は、新たながん免疫療法とされるCAR-Tなどの研究施設をイナ・リサーチ社内に開設し、実用化に向けて動物による効果や安全性に関する試験を始める」とのこと。
また「信州大の中沢洋三教授らが開発したCAR-T療法は低コストで安全性が高いとして注目されており、同教授らが開発したCAR-T療法について、イナリサーチが得意とするサルによる試験で安全性を検証する」と。
そして「中沢教授らは安全性の高い材料で効率的に遺伝子を組み込む技術を開発。白血病などの血液がんのほか、固形がんに対しても効果的なCAR-Tの開発を進めている」と固形がん(BP2301は固形がん)にも言及しています。
さらに「ヒトに近いサルで安全性を確認すれば製薬会社などへの説得力も増す」との中沢教授のコメントも紹介されています。
「新たなセンターでは信大以外の大学や研究機関、製薬会社などからの試験依頼も受け入れる方針」とあり、ブライトパスがイナリサーチに試験を委託する可能性もあります。
いずれにしても、BP2301(HER2-CAR-T)の研究伸展にはプラス材料のニュースです。
日経電子版(10月31日)→
信州大とイリサーチ、がん免疫療法で連携 非臨床試験で新施設 :日本経済新聞
https://www.ina-research.co.jp/wp-content/uploads/2019/10/a986fd74960d7ac3b229a150af55321e.pdf
8月19日付、「ブライトパスと信州大提携」のリリース→
https://pdf.irpocket.com/C4594/hUeO/Q2wN/SU0H.pdf