記事→抗体医薬を手がけて複数のパイプラインを作製し、特許の申請、製薬企業との交渉(ライセンスアウト?)も進めているとの永井社長コメントが出て、もう何ヶ月でしょうか?
昨日、IR担当窓口に訊いたところ、「その社長コメントの状況は変わりない」とのことでした。
おそらくは、製薬企業との交渉、そして特許申請など、高いハードルがいくつも出てきて、苦労しているのではないかと推察します。
抗体医薬の特許申請については、詳しくないので色々と調べてみますと、これはなかなか大変な世界だなと納得しました。
少し古い資料ですが、2014年の特許庁の調査報告書(下に添付)によると、1971年から2012年までの抗体医薬の出願件数は、なんと34,741件だそうです。このうち米国が17,204件と半数を占め、日本は4,157件で約1割を占めています。これだけの特許案件が世の中に蔓延していますので、当然「特許侵害」の訴訟も多発しています。
後続で特許申請する企業は、特許侵害を巧みに避けながら申請することが求められるわけで、これはなかなかハードルは高そうで、資金と時間と専門性が必要です。
ブライトパスも、これまで何度となく特許申請を行ってきていますので、抜かりはないと思いますが、なかなか緊張感を伴う仕事であることは、間違いなさそうです。
以下に、
「改訂審査基準の下における、バイオ医薬、食品関連特許出願をめぐる現状」
平成29年度バイオ・ライフサイエンス委員会
の資料を添付しておきますので、参考にご覧願います。抗体医薬の勉強にもなりますし、特許庁の審査基準や係争事案など、読み物としても興味深い資料です(全10ページ)。
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