記事→免疫チェックポイント阻害薬は、CAR-Tと共にがん免疫療法のエースとして、さまざまがん種で効果が期待されています。目下、適用拡大や併用療法で多くの開発プログラムが進行していますが、この資料は日本国内での最新の開発状況を整理しています。
現在、国内で販売されている免疫チェックポイント阻害薬は
▽抗PD-1抗体
▽抗PD-L1抗体
▽抗CTLA-4抗体――の3種類。
販売中の6つの薬剤で適応拡大に向けた臨床試験が活発に行われているほか、3つの薬剤が新規成分として開発中です。
おさらいですが、抗PD-1抗体と抗PD-L1抗体、抗CTLA-4抗体の作用機序は以下の通りです。
がん細胞は、免疫細胞からの攻撃を逃れるためにPD-L1というタンパク質を出し、これが免疫細胞のPD-1に結合すると、免疫細胞の働きが抑制されます。
・抗PD-1抗体は免疫細胞のPD-1に結合し、PD-L1との結合を阻害。
・抗PD-L1抗体は、がん細胞が出すPD-L1に結合し、PD-1との結合を阻害します。
現在、国内で販売されている免疫チェックポイント阻害薬は、
・抗PD-1抗体→
小野薬品工業/米ブリストル・マイヤーズスクイブの「オプジーボ」(ニボルマブ)や米メルク(MSD)の「キイトルーダ」(ペムブロリズマブ)
・抗PD-L1抗体弥→
独メルク/米ファイザーの「バベンチオ」(アベルマブ)と、スイス・ロシュ/中外製薬の「テセントリク」(アテゾリズマブ)、英アストラゼネカの「イミフィンジ」(デュルバルマブ)。
また他には、抗CTLA-4抗体がありますが、これは免疫細胞表面のCTLA-4というタンパク質を標的とした抗体医薬です。
添付しました資料は、これらの薬品についての、最新の開発状況を示し、またそれぞれの作用機序についても解説してくれていて、全体を良くまとめていて大変参考になります。
→【UPDATE】免疫チェックポイント阻害薬、抗PD-1/PD-L1/CTLA-4 ...