ブライトパス・ストーリー

バイオベンチャー、とりわけブライトパス・バイオ(4594)についての情報を発信するブログです。細かな情報をより深く過不足なく丁寧に発信していきますので、よろしくお願いします。

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記事:ブライトパス、株主総会の速報です。

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記事:ブライトパス、株主総会の速報です。

記事本文→本日10時より麹町のホテルグランドアーク半蔵門にて、株主総会が開催されました。
参加してきましたので、その概要を速報させていただきます。

会場は例年通りのホテルでしたが、今回は新型コロナ対応で、用意された座席数が50席程度でした。
それでも参加者はまばらでわずか15名程度。
会社側は、会場には永井社長と岸野監査役が出席、他の役員はテレビ回線による出席でした。
司会者から「コンパクトに総会は約25分、その後の 説明会は約30分で終了予定です。」と説明がありました(実際は総会35分、説明会50分でした)。

事業報告や監査報告は型通りでしたので省略して、まずは速報で「目新しいコメント」のみ、以下列記します。

1、新型コロナ対応についての質問に対して
→「出来ることがあれば取り組むという選択肢はあるが、わが社の得意分野はT細胞で、今回のコロナはB細胞。またモダリティも異なる。ただ、もう一度大きな波が起これば、取り組む可能性はあります。」
(私のコメント)
よくある質問の答え、では
「リソース分散による虻蜂取らずにならないようにする前提で、検討して参ります。」
とありました。出来そうな気もしますし、大波が来そうにも思います。

2、1年後3年後のビション(ポジティブプランとネガティブ予測)は?との質問に対して
→「今取り組んでいるPLを進めていく。1年後には1~2PLで成果を出し、その先さらにもう1つは成果を出したい。3年後は、順調にライセンスアウト出来て資金余裕出来れば、後期開発、すなわち販売の手前までの段階(第三相まで)まで手掛けていきたい」
(私のコメント)
後期開発まで本気で考えている様子。これには少々驚きましたが、そこまで成長してくれれば、喜ばしい限りです。当面の課題を乗り切れば、道は開けてくるはず。
さすがに社長の口からは、ネガティブ予測への言及はありませんでした。
3、GRN-1201ついての最新情報を知りたい。難航しているなら、止める選択肢もあるのでは?との問いに対して
→「米国の中核病院で治験実施しているので、確かに一時期はコロナ対応で人手もなく治験は遅れていた。しかし、ここに来て徐々に登録のペースは上がりつつある。
そして、中間解析のデータについては大変プロミッシィング(前途有望)に捕らえている。米国のドクターもこのデータを見て俄然やる気を起こしてくれている。」
(私のコメント)
私が「止めるなら早い方が良いかも。それも1つの選択肢では?」とイジワルな質問しましたが、上記の通りの強気なコメントでした。既にオープンにされている折れ線グラフ(スパイダーチャート)の通り、

4、情報発信、広報活動についての質問に対し
→「ご指摘の通り。今月から、(HPを改訂し)名称も変えて情報発信を積極的にやっていきます。新設したcorporate presentationは、米国企業の方式を採用した。」
(私のコメント)
今後の新任管理部長さんのご活躍に期待します。

5、iPS-NKTの治験は、どこが承認すれば開始出来るのか?との質問に対し
→「IRBは終了しているので、今は30日ルールの段階。今は待っているところ」
(私のコメント)
これについては、私は、はてな?でしたので、総会終了後、照会中です(厚生科学審議会 ・再生医療等評価部会の審査との関係)。

以下は説明会での注目コメント。
1、iPS-NKTの治験開始の際は、マスコミでブライトパスの社名も取り上げられるように画策して欲しいとの要望に対して
→「提携当初と比べて、千葉大や理研との関係も構築出来てきている。了解しました。そのように取り組みます」
(私のコメント)
ここは、かなり強く言い切ってましたので、永井社長には勝算があるのかな、とは感じましたが、マスコミが民間企業名を活字にするのは、なかなか大変なことですので、果たしてどうなるか!
もちろん頑張ってブライトパスの社名を連ねて欲しいです。

2、このままの収益構造で会社は維持出来るのか?との質問に対して
→「資金の節約では、共同研究で費用を折半という手段もある。また、ライセンスアウトを前倒しにして、実入りは減っても収益を稼ぐこともあり得る。」

3、iPS-NKTの治験の期間についての質問に対して
→「第Ⅰ相は一般的には2~3年、その間、中間報告はないと思います」
(私のコメント)
ここは、質問者さんの期待に反して「第Ⅰ相の中間報告はない」と明言してました。
明らかなことは、そうコメントした方が適切、オフィシャルコメントの鉄則。

4、GRN-1201についての質問に対して
→「第Ⅱ相第1ステージが出足遅れたのは、最初オプジーポを併用薬として検討していたが、その後キイトルーダが先行する状況を見て、キイトルーダに変更した。そのため、出足が遅れた。
キイトルーダに乗っかって第Ⅱ相をやるには、(キイトルーダの)対象がんである肺がんで治験を行う必要があった(メラノーマではなく)。また、肺がんの方がマーケットも広かったし、ファーストラインでやることも魅力的だった。
GRN-1201のライセンス先は、メルクだけとは限らない。他もライセンス先になる可能性はある。
ライセンスアウトのタイミングは第Ⅱ相ステージ1完了後でも可能。ただし、ステージ1で完了しストップして待つことはない。ステップ1良好なら連続してステップ2は継続する。」
(私のコメント)
オプジーポの話は初めて聞きました。キイトルーダに切り替えたのは正解だったと思います。肺がんのファーストラインは確かに魅力的です。あと、ライセンス先ですが、確かにメルクに固執する必要はないかと。案外、国内メガファーマーは興味を示してくれる可能性は高いかもしれません。

5、「BP2301の臨床開始は、コロナの影響もあり、今年度中はないと思う。ただし第Ⅱ相の途中で、条件付き承認制度で、ライセンスアウトもあり得る。」

6、ネオアンチゲンについて
→「臨床開始は来年度以降。ただし、第Ⅰ相で安全性・有効性確認出来れば、ライセンスアウトもあり得る。」

説明会の最後の締めくくりで永井社長が
「情報発信を増やしていきます!」と再度発言していました。
全体を通して、丁寧な説明でした。
私が特に「へぇー」と驚いたのは、近い将来「後期開発まで」手掛けていきたい、という永井社長の発言でした。
ここ1~3年の壁を打破できれば、永井社長のビジョンも
あながち夢ではないと思います。
この発言もそうですがま、社長は至って前向きでシッカリされており、まだまだへこたれていないな!という印象を持ちました。
とにかく何か成果を上げて、株主に喜んでほしいとの意向は垣間見えました。

以上、取り急ぎご報告いたします。
すべて聞き取りメモから書いています。出来るだけ正確に再現しましたが、その点はお含み置き願います。

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