ブライトパス・ストーリー

バイオベンチャー、とりわけブライトパス・バイオ(4594)についての情報を発信するブログです。細かな情報をより深く過不足なく丁寧に発信していきますので、よろしくお願いします。

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記事:本日のニュースリリースについて、まとめてみました。

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記事→まずは、ホルダーの皆さん、一息つかれたのではないでしょうか?

1、ブライトパスの積極性

今日のPRニュースを読んでまず感じたことは、いままでは余り見られなかったブライトパスの積極性です。
これまでのブライトパスは、PLは選りすぐりの逸品揃いですが、会社としてのアクションは保守的な印象がありました。
ですから、バイオベンチャー他社が新型コロナに参戦する中で、おそらくブライトパスは頑なに守備領域を堅持していくだろうなと、思っていました。
ところが、今日のニュースリリースです。
内容を読むと、かなり早い段階から周到に準備して、しかも既に複数のワクチンを同定しているとのこと、水面下でかなりのハードワークで動いていたことが読み取れます。
このブライトパスの積極的な意志決定を評価したいと思います。

2、国立がんセンターとの共同研究の内枠でのメリット

6月26日の株主総会で、株主からの質問に答えて永井社長は「 もしも新型コロナの次の大波が来たら、今の経営資源を無駄にせず、逸脱しない範囲で、新型コロナを手掛ける可能性はあります」とコメントされていました。
今日のニュースは、正にその永井社長の言葉通りでした。

今回の新型コロナへのチャレンジは、がん研との共同研究の延長線にあるので、習得したノウハウをほぼそのまま利用できます。
また、研究はがん研(中面先生)が中心となりますので、資金的にも人的資源でも、がん研に負うところ大ですので、ブライトパスにはその点もメリットがあります。
また、がん研との共同研究ということで、マーケットからの評価も信頼感が増すでしょう。

3、T細胞誘導という手法

世界の多くが中和抗体誘導で研究を進めていますが、がん研とブライトパスのそれは、T細胞誘導による手法です。

これは、ほぼ未知の研究ですが、理論・作用機序とも理に適っており、可能性は広がっています。また、この手法でのライバルは少ないと思われます。
世界のサイエンスがなかなか解答を出せないでいるのですから、後発ならば先発組とは異なった手法でアプローチすることは戦略的には正解です。
あまり失うもののないブライトパスにとって、今回のチャレンジは正しい選択ではないかと思います。

4、準備は万端、意気込みが伝わってきます。

今日のニュースリリースは、「研究を始める」というアナウンスではなく、「もう、いくつかワクチンを同定して絞り込みました」という中間報告です。しかも「なかなか良い経過ですよ」というもので「今後の展開から着地点まで」示しています。
作成された解説文や資料も周到に準備されており、両者のやる気が伝わってきます。

がん研の全国ネットワークも魅力的です。
リリースされた資料の最後のセンテンス(以下※斜字)を読むと、このプロジェクトが、日本全体を巻き込んでの、先の先の最後まで見据えた周到なプランであることが読み取れます。

「ペプチド製剤は、化学的な合成によって製造できることから、今後 COVID-19 ワクチンの普及に必須となる大量製造、安定した薬剤供給にも対応できる可能性があります。国立がん研究センターとブライトパスは、本共同研究の成果を第三者の開発パートナーやアカデミア、大学病院などとの協業も視野に入れ、臨床応用と早期実用化へと進める機会を探ってまいります。」

明日のマーケットが、どのように判断してくれるのか?
今回のニュースリリースは、従来の打ち上げ花火とは少々違うように思われます(私見)。

それにしても、
「画期的ワクチンの開発」
とは!
このタイトルは誰のアイデア?

以上。

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