ブライトパス・ストーリー

バイオベンチャー、とりわけブライトパス・バイオ(4594)についての情報を発信するブログです。細かな情報をより深く過不足なく丁寧に発信していきますので、よろしくお願いします。

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記事:ブライトパス、今年を振り返って、そして来年を展望する。

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記事➡️ブライトパス、今年1年を振り返り、来年を展望します。

1、この1年の株価の動き
今年の新年大発会の初値は308円でした。そして今日大納会の終値は182円でした。
また、今年の最高値は389円(1月30日)、最安値は170円(3月13日)でした。

2、この1年の主なIRニュースを列記しますと・・・
①4月7日:第三者割当増資発行のお知らせ

②6月29日:iPS-NKT 免疫細胞療法に関する千葉大、理研、AMEDからのプレス発表のお知らせ

③7月30日:がん研とのCOVID-19 ワクチン候補ペプチドの同定 細胞性免疫誘導を特徴とする画期的ワクチンの開発へ

④10月22日:「iPSがん治療 国内初の移植実施 千葉大など免疫細胞利用」と日経新聞、産経新聞などが報道

⑤12月17日:iPS-NKT 免疫細胞療法に関する千葉大学医学部付属病院、理化学研究所からのプレス発表のお知らせ(1人目の被験者完了)

などでした。その都度、株価は小幅に反応しましたが、上昇局面を作るまでには至りませんでした。

ただ、ネガティブな内容のIRにはなかったと思います。

しかし、当期収益に直接繋がるようなライセンスアウトなどのポジティブIRもなく、株価はダラダラ下がり基調に終わりました。
抗体薬のライセンスアウトを期待しましたが、それも持ち越しとなりました。
さらに、第三者割当増資も未だ完了しておらず、このマイナス要素は来年に持ち越されたようです。

3、さて来年の動向を予測してみますと・・・

取っ掛かりとして、直近12月6日開催の会社説明会の資料から、「開発パイプライン」と「次のステップ」を昨年12月1日開催の会社説明会資料と比較しながら、検証してみましょう。

まず、「開発パイプライン」ですが、今年は以下の通りです。
f:id:SHAWSHANKlife:20201230135000j:plain
そして、昨年同時期の同じ「開発パイプライン」表は以下の通りです。
f:id:SHAWSHANKlife:20201230142728j:plain
昨年との比較では、完全個別化ネオアンチゲンワクチンと抗体薬のパイプラインがより細分化され具体的に示されています。

また、以下は、今年の「次のステップ」です。
f:id:SHAWSHANKlife:20201230135022j:plain

約1年前の「次のステップ」は以下の通りです。
f:id:SHAWSHANKlife:20201230143400j:plain
直近の「次のステップ」によりますと、2021年度以降は・・・
①まず、GRN-1201ですが、第二相ほ第一ステージのデータが出てきます。
ポジティブな結果が出れば、ライセンスアウトへの布石となりますが、芳しくなければ、治験中止も想定内でしょう。
リモートな米国での治験、多大なコスト負担など、かなり険しい道のりを歩んでいますので、厳しい選択も必要になるかも知れません。
ただ、ライセンスアウト出来れば、莫大なライセンスアウト料(一時金)と継続的な収益が見込めます。
私見ですが、このGRN-1201の動向だけが、今のブライトパスの心配事です。他は多少の時期ずれはあっても、ポジティブなイベントですので、当面のネガティブな懸念材料はGRN-1201だけではないかと思います。成功すれば、株価は跳ね上がります。

②今期中( 2021年1月~3月末まで)は、既存PLでは大きな動きはないようです。
ただし、新たなPLの追加など、サプライズIRはあるかもしれません。

③来年度以降(2021年4月~)
は、
BP1101(ネオアンチゲン)のFIH、BP1401(TLR9アゴニスト)のFIH
が予定されています。
FIHとはfirst in humanで、治験の1人目に薬剤を投与する、ことで実質的な第Ⅰ相の開始を意味します。ただし、これらの治験開始は21年度の遅い段階かそれ以降で、実現はまだ先と見るのが妥当でしょう。

④次に、BP-2301(Her2Car-T)のFIHも21年度以降に↑が記されています。
しかも、表をよく見ると、③の2つのPLよりも左に↑が書かれていますので、これが先に実施されると読めます。

⑤最後に抗体薬ですが、現在5つのパイプラインがリストアップされ、うち4つは具体的なデータも示されました。
抗体薬は、既にステルスモードで、ライセンスアウトを模索しているとのことですから、これらのPLについては、いつライセンスアウトのグッドIRが出てもおかしくはありません。
朗報を待つのみです。

さて、話は替わりますが、第三者割当について、触れておきます。
12月も大量行使のお知らせは出ませんでした(総額の10%を越えると月の途中でもお知らせIRが出されるルール)ので、12月末で第三者割当は未だ完了していないようです。
株価が低迷していますので、行使額の上乗せも小幅となって、年内の完了には持ち込めませんでした。
1月にポジティブIRが出せる見込みがあるのか、、、ならばそのタイミングで一気に完了させるでしょう。

GRN-1201の懸念材料はありますが、「2020年大納会の終値181円はカイだったな」と回顧できるよう、来年は上昇気流に乗りたいものです。

今年もご購読いただき、有り難うございました。
皆様、良いお年をお迎えください。

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