記事➡️記事によると、新型コロナウイルスを強力に撃退する「キラーT細胞」に注目が集まっています。
変異ウイルスにも対応しやすい力を持ち、抗体と並ぶ「免疫の主役」として、今後の治療や感染防止対策のカギを握っているとのこと。
ブライトパスが千葉大学や理研と共同研究開発している「iPS-NKT」。
「NKT」とは、ナチュラルキラーT細胞のことで、千葉大学の某教授の言葉を借りれば「NKT細胞はKT細胞のど真ん中に在るスペシャルな存在」で、オールマイティーな力を持つキラーT細胞です。
人間の免疫システムは、ウイルスから身を守ってくれますが、その免疫には2種類あります。抗体が活躍する液性免疫と、細胞が直接ウイルスの排除に関わる細胞性免疫です。
後者の細胞性免疫の主役がキラーT細胞で、ウイルスに感染した細胞を破壊する細胞です。
新型コロナとの闘いで、このキラーT細胞が重要な役割を果たしているという研究成果が相次いでおり、キラーT細胞が、変異ウイルスを死滅させる可能性が高いことが判ってきています。
米ラホヤ免疫学研究所、英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンなどの研究グループが、KT細胞の有効性に関する報告を発表しています。
この記事で紹介されている国内の研究開発は、「京都大学ウイルス・再生医科学研究所の河本宏教授」や「藤田医科大などはiPS細胞を用いてキラーT細胞作製」の二つです。
この「藤田医科大など」に、ブライトパス・理研・千葉大は含まれているのでしょうか?
いずれにしても、ブライトパスの手掛けている「iPS-NKT」は、既に治験も始まっており、ブライトパス川崎研究所では、第Ⅱ相~製造工程の改善中で現在進行中とのこと。
新型コロナとの戦いは、意外にも長期戦の様相を示しており、抜本的な新薬の開発が切望されていますが、ブライトパスのiPS-NKTが、そこに一役買うことは出来ないものでしょうか。
素人考えと一蹴することなかれ。新薬はいつの時代でも多くの場合、瓢箪から駒で創製されています。
日経新聞電子版(4月23日付)➡️
新型コロナ: 変異ウイルス撃退のカギ、免疫の主役「キラーT細胞」: 日本経済新聞