記事➡️本日10時より都内「ホテルグランドアーク半蔵門」にて開催されましたブライトパスバイオの株主総会に参加しましたので、以下の通りご報告いたします。
ざっと見渡して参加された株主さんは20名程度でした。
永井社長が議長を務める株主総会が、予定通り10時より開催されました。終了日は11時03分で約1時間、その後会社説明会が約1時間20分ありました。
総会、会社説明会とも、冒頭の永井社長の説明は、スライド(株主総会資料※と本日リリースの会社説明会資料※※、以下に添付)による説明でしたので、そちらをご覧願います。
以下に、総会と会社説明会の質疑応答を中心にまとめました。
【1】株主総会での質疑応答
1、(質問)GRN-1201の手応えを訊きたい。未達に終わったITK-1と同類のペプチドワクチンであり、大きな期待はしていないが、GRN-1201は、海外でのキイトルーダとの併用治験で資金も莫大にかかっている。オープンラベルなので、ある程度の感触は掴んでいると思うが、現在の手応えは?
(回答)免疫チェックポイント剤にワイルドタイプ(万人に多く発現する)のワクチンを併用している治験は少ない。おそらく、今では最後のプレーヤーとなっている。免疫レスポンスを示すデータは出ている。
今の感触は「期待を持って行く末を見ている」である。
2、(質問)iPS-NKTには期待している。
まだ第Ⅰ相が始まったばかりだが、既に第Ⅱ相の生産工程の改善を行っているとのこと、かなり先の先行投資と見えるが、それだけの自信があるのか?
(回答)今のままでは、承認が難しいので、承認を受けるのに必要な工程改良を施している。
iPS由来のNK関連は高額のライセンスアウトが可能である。Car-NKTなど、色んな展開にも持っていける。
今の感触は「非常に大きな期待を持っている」である。
3、(質問)現在の株価は低すぎる。ITK-1の未達で、株価は急落したがそれでも300~400円はあった。
今は180円台で、時価総額も94億円程度。
当時と比べると、今はパイプラインも充実し川崎研究所も開設し企業価値は上がっているはず。しかしながら低迷しているのは、広報活動などの問題ではないか?
(回答)今の株価については言い訳は出来ない水準である。
今後は、各パイプライン開発の進捗を示すなど、ニュースやイベントを増やす。
4、(質問)川崎研究所長の中村取締役から研究についてお話を聞きたい。
(中村取締役より)
今は、iPS-NKTの生産工程や抗体薬の探索などの研究を行っている。
特許申請も行っており、内容がオープンされているのは1つだけであるが、既に4つの特許申請を行った。
公にされるのは申請後1年後なので、まだオープンにはなっていない。
共同研究も行っており、京都府立医大や三重大など。
今後は海外の学会にも発表の場を求めて、そこを糸口に大手製薬企業ともコミュニケーションを構築していきたい。
5、(質問)管理部長が毎年替わるようでは、しっかりした広報活動など出来るのか?
(回答)
小林は体調不良、長野は法務が専門でピンチヒッター的であった。6月から着任した濱本は、この分野の専門性は高いので「大丈夫です」。
6、(質問)山田取締役の持ち株が増えているが?
(回答)個人的な理由であり、回答は差し控えたい。
7、(質問)永井社長、山田取締役のストックオプションは必要か?
(回答)インセンティブにもなるので、今のまま保持したい。
8、(質問)取締役の報酬額をこのタイミングで決めたのはなぜか?
(回答)会社法の縛りがあり、定められた期日までに(2月の取締役会で)決定した。
9、(質問)現状の資金繰りについて質問したい。
(回答)今は約30億円保有している。毎年15~18億円費消するので、約2年分ある。
大半が研究開発費であるが、これまでは各パイプラインを並行して取り組んできたが、今後は優先順位を明確にして、メリハリをつけて使っていく。
コロナ後は、ガン免疫療法に注目が集まると思われるので、マーケット拡大する。これからがチャンスと思っている。
資金調達も積極的にやっていきたい。
(会社説明会での追加質問)それは、第三者割当増資ということか?
(回答)資金調達には、他にもライセンスアウトなどあるが、これは相手のあること(確実な資金調達はやはり第三者割当増資というニュアンス)。
以上は株主総会の概要です。
続きは、その②で、そのあとに開催された会社説明会の模様をご報告します。
※株主総会資料➡️https://pdf.irpocket.com/C4594/gtYS/KMNQ/FzCj.pdf
※※会社説明会資料➡️ニュース|IR情報|ブライトパス・バイオ株式会社