ブライトパス・ストーリー

バイオベンチャー、とりわけブライトパス・バイオ(4594)についての情報を発信するブログです。細かな情報をより深く過不足なく丁寧に発信していきますので、よろしくお願いします。

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記事:ブライトパスバイオ、株主総会速報。

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記事→本日10時より東京千代田区のホテルグランドアーク半蔵門にて、ブライトパスバイオの株主総会(終了後に会社説明会あり)が開催されました。
私も出席しましたので、概要を以下ご報告させていただきます。
参加されていた株主さんは約20~30名ほど。
前面ひな壇の7名の役員さんは全員ダークスーツにダークネクタイ。
総会約70分、説明会約45分程度。

基本的には事前に送付されていた「定時株主総会招集ご通知」に沿って映し出された画像とナレーションで全体の説明がありました。

そのあと、質疑応答が始まりました。
以下、私が書き留めた注目事項を列記します(説明会を含みます)。

1、Q:抗体薬のライセンスアウト活動について具体的に教えて欲しい。
A:
・ライセンスアウト専任者は1名で、社長もトップセールスしている。また、各プロジェクトのメンバーが適宜折衝に加わる。
・コロナで対面折衝が出来なかったが、最近復活しつつある。
・交渉先の国籍は米・欧・中国など。中国はガン患者数も多いので、被験者登録の環境は整っている。
・交渉先企業は大手からベンチャーまで様々。
・ライセンスアウト活動の心配事は、以前のような「イケイケどんどん」の環境から、じっくりと内容を精査するような環境に変わりつつあること。何でもライセンスアウト出来た時代とは違う。

2、Q:この1年間、社長と3人の役員は何をやってきたのか?成功でも失敗の話でもよい。ひと言ずつ聴きたい。
A:
・(社長から)バイオベンチャーの最大のミッションは研究開発を進めること。
その観点から、
まず第一に、iPS-NKTのプラットホームの構築に目処がついた。
第二に、Her2Car-Tを臨床に引き上げたこと。
第三に、抗体薬をマーケティング可能な段階に持ってきたこと。
・(取締役を代表して中村取締役から)第一にパイプラインの開発推進、同時に有効な新パイプラインも手掛けた。
特許もこの1年間で2件、ここ数年で10件ほど特許を取得(申請)している。
また、国際学会にも多数エントリーし、国内でも優秀賞を得た。
ブライトパス通信も判りやすく具体的な解説を掲載した。など。

3、Q:資金調達は大丈夫か?手元資金はあと2年で枯渇するが。
A:
(社長から)増資のやり方はいくつかある。
海外から大口の投資を受ける方法。(今の株価は)底値と見られているようで、開発内容を見てもらい海外から大口の投資を受けるようなこともあり得る。
また、医薬に進出したい他業種からの出資を受ける可能性もある。

4、Q:社員数が6減となっているが?
A:各プロジェクトのステージにより必要な要員は上下する。要員減でもプロジェクトに支障は出ない。

5、Q:GRN1201について
A:
・トップラインデーターを持ってライセンス活動している(?、しているか、したいか、聞き取れず)。
ライセンスアウトまでの時間を考えると、今回の早期中止・仕切り直しの判断は妥当である。早道を選んだ。
・キイトルーダ+化学療法併用が今の標準治療になっている。さらにこの併用治療に何か足すのであれば、副作用の少ないGRN1201は有力候補となり得る。治験の地域を国内に換えるのも一考かと。

6、(ライセンスアウトの難易度)
ネオアンチゲンと比べると、iPS-NKTや抗体薬の方が、ライセンスアウトし易い環境にある。

7、(買収について)
(社長)現在手掛けているパイプラインと研究開発をしっかりと引き継いでくれるのであれば、会社ごと買収されるというのも、選択肢のひとつだと考えている。

8、Q:いろいろと失敗しているのに、役員報酬が変わっていないが?
A:GRN1201の中止などは、想定の範囲内であり、これ等を持って役員報酬の引き下げは考えていない。

9、Q:株主総会の内容をブログなどに書かれることはどう思うか?
A:(社長)総会での(私の)発言が少しシュリンクすることはあるかもしれない。

以上が、私がメモした主なやり取りです。
永井社長に「本音をお訊きしたい」との投げ掛けもありましたが、やはり総会での発言ですので、それなりの節度を持ってコメントされていました。

しかし、
研究の進捗はまずまずですが、資金も潤沢ではなくなっていますので、やはり具体的な実収益(ライセンスアウト)を知らせるIRが出てこないと、苦しい状況です。

今回、これまでにはなかった新たなキーワードは、
・ライセンス先としての中国。
・海外からの大口投資。
・他業種からの参入者と組む(受け入れる)。
・研究・パイプラインを引き継いでくれるなら、被買収も選択肢のひとつ。
などです。

永井社長はまだまだ元気そうで、安心しました。

毎回、ホテル内の天ぷら屋さんでランチして帰宅しますが、今回はゲンを担いで、そのまま半蔵門駅に向かいました。
偶然駅ナカで目についたカフェでハイボールを一杯飲んで家路に向かいました。

(注)本レポートは、私が総会で聴き取ったメモをもとに書いておりますので、全てを網羅するものではありません。
また、忠実に書き留めたつもりですが、本来の表現とは異なる言い回しや表現になっている部分もありますので、お含みおき願います。

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