記事➡️昨年11月1日、ブライトパスから
「理化学研究所に対する、iPS-NKT にかかわる独占的開発製造販売権の導入オプション行使に関するお知らせ」
がIRニュースとしてリリースされ、それがトリガーとなり株価は200円を越える急騰となりました。
その後、一旦は100円を割りましたが、またジリジリと戻し、先週末の終値は124円でした。
過去3ヶ月間の値動きは以下の通り。
導入オプション行使のプラットフォームは、
1)基本特許
2)マスターiPSセルバンク
3)iPS細胞から正確にNKT細胞に分化させる製造工程
の3つで構成されます。
図にすると以下の通りです(補足資料より抜粋)。
ここで注目したいのは、三番目の製造工程にほぼ目処がついたことです。
「良く効く薬を作ること」と「それを上市すること」とは、大きな隔たりがあります。
ライセンスアウトを受けるメガファーマにすれば「実際にこの薬剤は製造工程に乗せることが出来るのか?」という観点は極めて重要です。
理研の古関先生もコメントしていましたが、「GMPに沿って薬剤を製造するということは、とてつもない高い壁」があります。
GMPとは、「医薬品の製造管理及び品質管理の基準」ですが、この高い壁を越えるメドがついたということであれば、それはライセンスアウトに大きく近づいたと言えます。
最近の永井社長のコメントから、社長は明らかにiPS-NTKを最優先課題と考えていることが、よく判ります。
さらにブライトパスは、このプラットフォームを基にして、CAR-iPS-NTKに全力で取り組んでいるようで、最近の資料を見ても、その意気込みが伝わってきます。
現状では、11月に参入してきた新たな個人投資家が、ブライトパスへの期待を持続してくれているうちに、「次の一手」でその期待に応えることが求められています。
iPS-NKTのライセンスアウトまでは、まだ時間が必要ならば、それまでの繋ぎのイベントを繰り出す必要があります。
時間と資金にも限りがあります。マーケットの期待感をいかに持続していくか?
当面の次の一手に期待します。
昨年初は、抗体薬のライセンスアウトに期待していましたが、現状ではiPS-NKTに一点集中して取り組むことが得策なようにも思えます。
11月にリリースされたIRニュース➡️
https://pdf.irpocket.com/C4594/u2ge/DHmL/q4J0.pdf