ブライトパス・ストーリー

バイオベンチャー、とりわけブライトパス・バイオ(4594)についての情報を発信するブログです。細かな情報をより深く過不足なく丁寧に発信していきますので、よろしくお願いします。

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記事:iPS-NKTについてのレビュー、そもそもブライトパスとの関係は?

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記事→今日は1日お疲れ様のホルダーもいらっしゃるのではないでしょうか。終値75円(+16円)扱い高7950万株!ワラント行使1450万株、まずまずの結果でした。

一方、新規でホルダーとなった個人投資家さんは「新聞やNHKニュース動画での情報は理解したけど、そもそもブライトパスとの関係は何なの?グリップしていても良いのかどうか、判断材料が欲しい」という方も多いのではないでしょうか。

そこで、iPS-NKTについて、復習を兼ねてレビューしてみました。

1、まず、iPS-NKTについてですが、これは理研(理化学研究所)と千葉大医学部が研究を進めているガンの免疫治療薬のパイプライン(開発候補品)です。

ブライトパスバイオは、特許を持つ理化学研究所(千葉大も関与)から、iPS-NKT細胞にかかわる独占的開発製造販売権の導入オプションを行使しており、この技術を用いたがん治療の事業化を進めています。 ブライトパスとしては、この独占権を大手製薬企業(ビッグファーマ)にライセンスアウトして収益を得たいわけです。

2、このiPS-NKTの第Ⅰ相治験は完了しており、今回のニュースはその第Ⅰ相治験の結果発表でした。この結果は既に昨年発表はされていましたが、昨年12月30日に「Nature Communications誌」に詳細な論文が掲載されたことを受けて、千葉大医学部が文科省で記者会見を行いました。「Nature Communications誌」は「Nature」に準じる権威ある専門誌で、論文披露に相応しい晴れ舞台です。

この記者会見の内容を大手マスコミが取り上げ報道したわけです。

記事やニュースには「ブライトパスバイオ」の社名は出ていませんが、少し調べれば、直ぐにブライトパスに行き着きます。

3、iPS-NKTについて、簡単にご説明しますと、iPSはノーベル賞山中伸弥先生のiPSです。これは色んな細胞を増やすことが出来ます(ハートシートや角膜などが知られています)。NKTは「ナチュラル・キラーT細胞」です。NKT細胞はガンをやっつける強力な免疫細胞ですが、人体内にはごく少量しか存在しません(NKT細胞はT細胞の親分細胞で、T細胞に指令を与える少数細胞です)。かなり前に日本で発見はされてましたが実用化されていませんでしたが、理研と千葉大が山中伸弥先生のiPSの技術を利用して、NKT細胞を限りなく増やすことに成功しました。それがiPS-NKTです。強力なNKT細胞をほぼ無限大にがん患者に投与することが可能になったわけです。親分細胞を大量に投与するわけですから、理論上は効果絶大です。

4,さて、治験についてご説明しておきます。

治験は第Ⅰ相治験から始まって第Ⅱ相、第Ⅲ相、第Ⅳ相と4段階で進捗します。通常は第Ⅲ相からはコストもかかるので大手製薬会社(ビッグファーマ)が実施します。ブライトパスバイオのようなバイオベンチャーは主に第Ⅰ相、第Ⅱ相までを自社で行い、その結果が良好であれば、大手製薬会社(ビッグファーマ)に売り込みます。これをライセンスアウトと言います。バイオベンチャーの収益は、ライセンスアウト料、マイルストーン料(治験の区切りごとに設定)、完成品の売り上げからのマージン料(売上の○%)などです。iPS-NKTは、現状第Ⅰ相の完了までです。

5,今後のお話しをしますと、iPS-NKTについては、そのまま第Ⅱ相には進めないで、iPS-NKTをさらに進化させたCar-iPSNKTを精製して、来年度(今春)早々に米国で第Ⅰ相を開始する予定です。

なぜ、iPS-NKTの第Ⅱ相をやらないのか?と思われるかもしれませんが、この業界の進歩速度は目まぐるしいため、もっとも最先端のパイプラインを創り出して、その治験を進めていくほうが得策です(私見)。iPS-NKTを進めていくと、陳腐化してしまう可能性があります。富士フイルムにライセンスアウトして第Ⅲ相で失敗に終わったITK-1もパイプラインの陳腐化が原因だったと思います。

いま、ガンの免疫細胞療法で製品化されていて、もっとも効果のある薬剤の1つがCar-T療法です。この「T」(T細胞)の部分を「NKT」に置き換えて、iPSで大量に増やすというパイプラインが、Car-iPSNKTです。CarとiPSとNKTの三段重ねパイプラインです。

ブライトパスは、この最先端のパイプラインで勝負をかけよう、としているのです(私見)。

6,通常、第Ⅰ相で「安全性の忍容性(副作用)」を確認するのが主な目的ですが、今回のiPS-NKTの第Ⅰ相結果を読むと、安全性と忍容性の確認だけでなく、改善効果についても良好であることが確認出来ました。このことはライセンスアウト交渉においてプラス要素です。

また、iPSを利用して免疫細胞を増やすという初めての試みの安全性を確認出来たことも、評価に値します。

7,ブライトパスのベストシナリオは、Car-iPSNKTの第Ⅰ相で手応えのある結果を出して、第Ⅱ相を待たずにビッグファーマにライセンスアウトするというシナリオです。ただ、第Ⅰ相だけでライセンスアウトできることは稀ですので、これはなかなか難しい話かもしれませんが、第Ⅰ相だけで切れ味のよい素晴らしい結果が出れば、リスクを取ってでもライセンスインしたいというメガファーマも出てくるかもしれません。

その辺りまで想いを巡らせると、100円、200円では止まらないパイプラインかもしれません。