記事→世界のバイオベンチャーの歴史をひも解くと、1976年に米国でバイオ技術を利用した医薬品開発企業ジェネンテック(Genentech)社が誕生し、同社が世界のバイオベンチャー第1号と言われています。
そのジェネンテックの研究部門に長年在籍していたのが、ブライトパスの研究開発部門のトップ中村徳則CSOです。
中村徳弘氏は、約10年前の2016年にブライトパスバイオに入社し、川崎研究所長として、一貫して地道な研究を継続中です。
2018年からはCSOとして、名実ともに永井社長の片腕・No.2として、その重責を担う立場です(永井社長は一橋大の文系、中村CSOは東大理系)。
バイオベンチャーの研究開発部門は、早期の結果を求められるものの、基礎研究や治験など、長い時間と莫大な費用がかかる性格の研究ですから、そのプレッシャーは我々の想像を超えるものと推察します。
中村CSOのプロフィールは、
1997年 東京大学 総合文化研究科 広域科学 卒業
1997年~1998年 協和発酵工業 東京研究所
1998年~2000年 科学技術振興事業団 研究員
2001年~2005年 大阪大学理学(系)研究科助手(研究分野:機能生物学)
2005年~2007年 イェール大学医学部細胞生物学部門研究員(研究分野:分子生物学、細胞生物学)
2007年~2016年 Genentech Inc.,Cancer Immunology部門(ジェネンテック)入社
2016年 グリーンぺプタイド(現ブライトパス)研究開発部副部長
2017年 同社 創薬研究部長
2018年 同社 取締役創薬研究部長
というプロフィールです。
特筆すべきは、やはりGenentech(ジェネンテック)社での10年間の経験です。Genentech社は、世界第二位のバイオベンチャー企業であり、しかも、イェール大研究室の師匠Ira Mellman氏は、その後転進してGenentech社の副社長となり、中村氏はIra Mellman氏のあとを追うように、Genentech社に移り約10年間研究に取り組んでいます。

以上の通り、中村CSOは、経験、実力、人脈とも十分期待できる人物だと私は確信しています。
旧い動画ですが、2019年6月9日の神奈川テレビ「カナフルTV、最先端医療」に中村CSOが登場されています。実直なお人柄も垣間見れます。
動画は28分間ですが13分頃から3分間ほど中村CSOがインタビューに応えていますので、是非ご覧ください。ブライトパス川崎研究所が紹介されています。
→カナフルTV「最先端医療」- YouTube
バイオベンチャー企業の中で、自前の研究所を備えていない企業もかなりありますが、ブライトパスは自前の研究所を持ち、スタッフも充実しています。やはり、自前の研究所を持つバイオベンチャー企業は最先端の情報をキャッチして、パイプラインに高い付加価値を付けることが可能です。研究所を持つベンチャーは信頼感があります。
抗体薬のライセンスアウトが待たれますが、昨年株主総会で永井社長のコメントでは「あと半マイルまで来ている」とのこと。中村CSOの努力が花開くのはいつ頃でしょうか?また、「ガンにこだわらないパイプライン」もおそらくは中村CSOが手がけているのではないかと推察します。