ブライトパス・ストーリー

バイオベンチャー、とりわけブライトパス・バイオ(4594)についての情報を発信するブログです。細かな情報をより深く過不足なく丁寧に発信していきますので、よろしくお願いします。

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記事:昨日のIRをさらに読み込むと、、、

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IRを再度熟読して、気付いたことがいくつかありましたので、以下にまとめてみました。

以下原文を抜粋、太字は私が加工しました。

➡「当社は iPS-T を最初の細胞医薬品開発プロジェクトとして探索研究を進めてまいりましたが、がん免疫
療法の領域で CAR-T(キメラ抗原受容体遺伝子導入 T 細胞)に代表される T 細胞医薬品の存在感と期待が
世界的に高まる中、当社も細胞医薬パイプラインの構築をより加速化し積極的に推し進めるために細胞
医薬ポートフォリオを導入検討中のものも含めて見直し
、この度東京大学および順天堂大学の合意のもと、
本共同研究の中止を決定いたしました。
当社が本共同研究で目指した iPS 細胞技術のがん免疫療法
への応用は、今後当面の間は、平成 30 年 3 月
29日に導入オプション権取得を発表した理化学研究所との他家iPS 細胞由来再生 NKT細胞療法(iPS-NKT
の共同開発において進めてまいります。その他 iPS 細胞技術によらない T 細胞医薬の新たなプラットフォ
ーム技術の導入も継続的に検討してまいります。
また、細胞医薬に拘わらず開発ポートフォリオ全体につい
ても、研究員、研究資金など開発リソースの戦略的分配による最適化を行ってまいります。

以下は私が気付いたことです。

1、「最初の」という表現には、細胞医薬領域進出はiPS-Tから始まったが、その後状況が変わったというニュアンスがある。

2、「より加速化し積極的に推し進めるために、」という表現には、今回の解約は、受け身ではなく積極的選択であることを強調している。

3、「細胞
医薬ポートフォリオを導入検討中のものも含めて見直し
」という表現は、具体的に導入を検討しているパイプラインを示唆しているのか?

4、「今後当面の間は」という表現は、むしろiPS-NKTよりも「導入検討中のもの」がメインとなり得る可能性を示唆しているのか?

5、「iPS 細胞技術によらない T 細胞医薬」とわざわざiPS抜きとの表現は、新たなパイプラインが視野に入っているのか?

6、「細胞医薬に拘わらず、開発リソースの戦略的分配による最適化を行う 」
今後も今回のようなパイプラインの脱着入れ替えは行われていくと、明言している。

今回のIRを
「ひとつのパイプラインの中止」と見るのか
「積極的なパイプラインの組み換えの始まり」と見るかは見解の別れるところです。

しかし、いくつか疑問が残ります。
1、この株価低迷の時に、なぜネガティブIRとも取られかねないIRを出す必要があったのか?ブライトパス主導の解約なら、そのタイミングはもう少しあとでも良かったのではないか?

2、またパイプラインの組み換えならば、iPS-Tの中止だけでなく、同時に、新たなパイプライン(または具体的な絵姿)を示して欲しかった。そうすれば、投資家に納得感が生まれる。

株主にあれこれと想像させるのではなくて、誰が見ても解る「明確で具体的な全体像」を提示しなければ、株価は迷走します。

ブライトパスには、キメ細かな情報発信を切望します。

以上の疑問点や要望はブライトパスにぶつけてみます。
回答があれば、ご報告します。

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