昨日、ブライトパスのパイプラインをじっくりと再検証してみました。
ブライトパスの急落で、ブライトパスのすべてを否定するようなコメントが散見されますが、「ITK-1の主要評価項目が未達に終わった」ことだけが、現状の事実であり、それ以上でもそれ以下でもありません。
また、「ブライトパスは国策だ!」とも言われていましたが、これは楽観的で言い過ぎであったと思います。
正しくは「ネオアンチゲンは、国策として推進されているように見える」くらいです。
昨年10月に国立がん研究センターと共同研究契約を結び、今年の1月に東大、神奈川県立がんセンターとの共同研究をニュースリリースしました。いずれもネオアンチゲンが主な対象です。
これらを「国策」と呼ぶのが正しいかどうかは判りませんが、磐石のフォーメーションであることに間違いはありません。
ITK-1は、久留米大発のテーラーメイドワクチンであり、国立がん研究所等とは、関係のないパイプラインです。
ITK-1の関係者には失礼ですが、いよいよブライトパスの本命パイプラインであるネオアンチゲンに重心が移動します。
確かにITK-1の今回の一件はブライトパスにとって厳しい結果に今はなっていますが、これがネオアンチゲンやiPS-Tの将来性を否定するものでは決してありません。
幸い、先手を打って実施した第三者割当てのおかげで、資金は潤沢に残っており、まだまだ挽回の余地は広く残されています。
今は、永井社長を批判する声も多いようですか、2~3ヶ月もすれば、永井社長の経営手腕が高く評価されているかもしれません。
たとえ200~300円まで下がっても、そのあとは青い空が頭上に広がっています。