久しぶりに週刊誌というものを購入しました。
立ち読みで十分でしたが、この記事を書くために週刊新潮(6月21日号、420円)を購入しました。
お目当ての記事の大見出しは『「ノーベル賞に最も近い異端児」が切り拓く「がんゲノム医療」』でした。
「シカゴ便り」でご存知の方も多いと思いますが、シカゴ大に6年間籍を置いていた中村祐輔氏が、今月から日本に帰ってきました。日本でのポストは有明にある公益財団法人「がんプレシジョン医療研究センター長」です。
記事には、中村氏が6年前に日本を脱出した経緯が書かれ、そして彼が意を決して帰国した理由が書かれています。
中村氏の帰国の目的は『「リキッドバイオプシー」と「ネオアンチゲン」というがん医療の普及』と書かれています。
記事の後半は、ネオアンチゲンについて、紙面を割いています。
→引用「リキッドバイオプシーが、がんに対する“先手必勝”を期待できる一方で、既にがんと闘っている最中の患者の「救える命」を増やすことが出来るのは、ネオアンチ療法だ」(中村氏談)
「ネオアンチゲン療法は免疫療法の一種です。免疫細胞のリンパ球(T細胞)は、がん細胞に生じた遺伝子変異に由来する抗原(ネオアンチゲン)を目印にしてがん細胞を攻撃します。そのネオアンチゲンをペプチドワクチンなどの形で投与することで、T細胞の活動を特異的に活性化させてがん細胞を殺します」(東大 油谷浩幸氏談)
「感染したインフルエンザウイルスなどが消滅擦るのは身体のなかでリンパ球や抗体がつくられてウイルスを攻撃するから。それと同じ原理で、我々の身体のなかには生来、がんを攻撃するリンパ球がるので、それらを人為的に増殖させて、がん細胞を破裂させていくというのがこの療法の基本的な考え方です」(中村氏談)
などです。
ベンチャーの固有名詞は、オンコセラピーのみ紹介されていて、ブライトパスの名前は見当たりませんでした(オンコは、中村氏所縁のベンチャー)。
記事はこう締めくくられています。
→引用
異端児・中村は「日本独特の壁」を壊すことができるのか。中村による、がん、そして日本医療界との戦いが再スタートを切ろうとしている。(引用、以上)
国立がん研の中面氏とともに、中村祐輔氏もネオアンチゲン推進に向けて、心強い援軍となることを期待しています。