ブライトパス・ストーリー

バイオベンチャー、とりわけブライトパス・バイオについての情報を発信します。

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記事:「第16期有価証券報告書」を読んで。

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1.95ページの有価証券報告書に目を通しました。昨年度の有価証券報告書は117ページありましたが、子会社がなくなったことや書きぶりがかなり変わったこともあり、多少コンパクトになったようです。

既報の事実や図表が多く含まれていますが、私が最も注目したのは16ページの「1.(1)経営の基本方針」です。

昨年と比較してみましょう。

【昨年度】

⇒当グループは、「私たちは、がん免疫治療分野の最先端を切り拓くことにより、一人ひとりが自らの力でがんを克服する世界を実現します」を経営理念として、安全性が高く、QOL(Quality of Life-生活の質)の高いがん治療薬の研究開発の推進及び医薬品(薬剤)の上市を目指します。

【今年度】

⇒当社は、「私たちは、がん免疫治療分野の最先端を切り拓くことにより、一人ひとりが自らの力でがんを克服する世界を実現します」を経営理念として、新規がん免疫治療薬を創薬することによって、現在進行形しているがん治療革新の一翼を担いたいと考えております

 まず、前段は同じです(グループとあるのは子会社があったから)。

太字の部分を見ていただくと一目瞭然ですが、昨年度までは「安全性が高く、QOLの高い薬」(がんの症状を和らげて通常に近い生活を維持すること、延命が目的、根治ではない)でしたが、今年度は「現在進行しているがん治療革新の一翼」と様変わりしています。

久留米大由来ペプチド由来のグリーンぺプタイドから完全に脱皮して、最先端のサイエンスに果敢に挑戦し、革新的な創薬の一翼を担おうという、がん免疫治療の本命・ど真ん中に焦点を当てていこうという姿勢が、ありありと読み取れます。

このことから、

①開発領域をがん免疫治療薬に特化し②シーズ導入・創薬において国内外のアカデミアやベンチャー企業と広く連携するオープンイノベーションを進めながら、③ライセンスアウト型事業モデルによる好循環で持続可能な開発及び企業成長を目指していく。としています。

「一翼を担う」という言葉にも注目しました。

「完全個別化ネオアンチゲン」は、到底ブライトパス1社では出来るものではありません。オールジャパン(あるいは海外も含めて)のまとめ役に徹すべきとの立ち位置を自覚したものと、私は理解しました。

ここ(この基本方針)に至るまでには、相当な社内論議(社外アドバイスも)を重ねているのではないかと推察します。

2.その他、昨年度の比較で言いますと、

(1)[主な特許の状況]は、

昨年度とほぼ変わりはありません、1か所だけ、がんペプチドワクチンの(出願中)のもので出願国が「米国・カナダ」から「米国」に変更されています。

(2)[従業員の状況]は、

合計の42名は変わりませんが、医薬開発部11名→9名、創薬研究部15名→15名、細胞医薬部4名→4名、製造品証部6名→4名、非臨床分析部1名→2名、全社共通5名→8名、でした。

(3)要員配置は、

久留米6名→0名、東京21名→23名、川崎15名→19名、でした。

※久留米から川崎研究所にシフトされています。

(4)株主構成は、

株主総数 :27,346→27,234

個人株主割合 81.89%→88.25%

外国法人等比率 2.52%→1.83%

個人投資家比率が高まっています。

会社説明会で竹内取締役は次のようにコメントされました。

「ブライトパスが身を置いている領域は、予測が出来ない世界である。未来は作るが未来の予測はできない領域にいる。この不確実性は弱みと言える。強みは、この会社がミッション・ビジョン・バリューについて、ブレない考えをしっかりと持ち続けていることだ。」

方向性はしっかりと決まって既に動き出しているようです。

今後のブライトパスの快進撃に期待します。 

有価証券報告書」はその企業の集大成、じっくり読んでみると、新たな発見があります。

 

 

 

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