記事➡総会に続く会社説明会の質問コーナーで、永井社長からその発言はありました。
ある株主さんが、「これ以上株価が下がると皆んな困ります」「情報が少なすぎるのではないか。やるべきことは、とにかく早くやってほしい」など切々と約8分ほど語られました。正直、私はちょっと質問時間が長いな~と感じ始めていました。ただ、その株主さんの実直さや朴訥さ(ごめんなさい)が会場の皆さんにも伝わったのか、一部の株主さんから拍手が起こったのです。
そうすると、永井社長はそれを受けて
「もっとニュースを出します。速やかに実行します。もっと株価を意識します。」というような主旨の発言をされたのです。そしてさらに「努力します、ではなくて、お約束します」とまで発言されました。これには、私も驚きました。質問されたその株主さんの熱意が、永井社長にそこまで言わせたのです。そして、あの拍手も効果はあったように思います。
ちなみに、説明会の前の総会では、「現状の株価をどう思うか?」との「質問に対して、永井社長は「株価はマーケットで自ずから決まるもので、私が株価を操作するようなことはできません。」と答えていました。説明会では、この総会の答えとはかなり異なったトーンに変化したわけです。
言葉遊びになりますが、「努力します」と「お約束します」とは、大きな違いがあります。
例えば、「私は1年間禁酒できるように努力します」と宣言したAさんと
「私は1年間禁酒することを約束します」と宣言したBさんがいるとします。
Aさんは、「努力した」けれど1週間後に飲んでしまったとしても、「努力はしたんだよ!」と言われれば、それは嘘ではないかもしれません。「努力はした」のです。
ですが、「私は1年間禁酒することを約束します」と掲げたBさんが、1週間後に飲んでしまったら、これは「約束を破ったこと」になります。
国会質問での「記憶にございません」と同じです。
口頭であっても、永井社長は株主と諾成契約を結んだことになります。
その契約の内容はと言えば、
「ニュースを出します。速やかに実行します。もっと株価を意識します。」
という内容です。
「株価を上げます」とは約束していませんが、それにつながるであろうアクション(ニュースを出します。速やかに実行します。もっと株価を意識します。)については、実行することを株主総会で確約してくれたわけです。
しかも、自ら進んで「努力します、ではなくて、お約束します」とコメントされました。
これを言質にしようとは私は思いませんが、以前の「恩返しが出来るものと思います」という永井社長のコメントよりも、今回はさらに具体的なコミットメントです。
ただ、「ニュースを出します。速やかに実行します。もっと株価を意識します」は、すべてブライトパスが主体的に実行できること(やる気になれば出来ること)ですので、これは是非ともキッチリと遂行して欲しいものです。そうしていただければ、自然に結果は上向きになると思います。
そして、わざわざ「約束します」と踏み込んだ言い方をした背景には、これから出てくる「時期ずれ」の具体的なポジティブIRが頭の中にいくつかあったからではないかと思います。
以上、私見です。