記事→昨日、ブライトパスバイオが第2四半期の決算報告をリリースしました。
既定路線の内容で、特段のサプライズはありません。
注目したのは、やはり手元資金の減少です。
第2四半期末の純資産は10億13百万円です。今期期初から5億50百万円(これはほとんどが研究開発費)の減少です。
半期で5億円の研究開発費を使うとすれば、あと1年で資金は枯渇します。
そこで、資金手当てを現在模索中と思われますが、これまでの第三者割当とは異なる手法を検討しているのではないかと思われます。
その根拠は、直近の四季報に書かれたいた1行のコメントです。
「市場での希薄化少ない資金調達も模索」と書かれていました。
まず頭に浮かぶのは「ライツイシュー」です。
既存株主に対し、新株を買える権利(新株予約権=ライツ)を無償で割り当てる(発行=イシュー)資本調達方法ですので「ライツ・イシュー」と呼ばれています。
その他、頼りになる大株主を引っ張ってくるのが即効性がありますが、いずれにしても、資金調達のメドを早く着けて、じっくり腰を落ち着けてライセンス活動に専念したいものです。
なお、期待のiPS-NKTの解説コメントには、前期コメントに加えて、
「2023年5月には、米国Artisan Bio社から遺伝子編集技術を導入する契約を締結し、固形がんを含む様々な適応症に対して高度な遺伝子組み換え型CAR-iPSNKTを利用した細胞療法プログラムを創出することが可能となりました。」
と、新たに付記されています。
このパイプラインがもしライセンスアウトされれば、プラットホームとしての広がりは有望で、大きく化ける可能性を秘めています。
❇️リリースされた決算報告→https://azcms.ir-service.net/DATA/4594/ir/140120231027572948.pdf