記事→このブログでご紹介していませんが、8月15日に「よくあるご質問」の回答が3つ出ています。
その中のひとつに「GRN-1201(メラノーマ)の第Ⅱ相はやらないで、今後はGRN-1201(肺がん、キイトルーダ併用)に集中します」との回答が掲載されました。
→https://www.brightpathbio.com/ir/faq_2.html#a14
このブログでも、同様のお話はしていましたが、このことについて、ブライトパスが文書で正式にコメントしたのは初めてだと思います。
私としては、非常にスッキリしました。
通常の治験ですと、第Ⅰ相の次は第Ⅱ相、その次は第Ⅲ相と進んでいくのですが、GRN1201の場合は変則的でした。
私見ですが、
そもそもメラノーマ対応の第Ⅰ相は、日本で開始されたITK-1の治験に連動するように米国で始まったもの。
ところが、米国ではGRN1201単独の治験は、被験者も集まらず、またペプチドワクチン単独での危うさも懸念(予測)され、変則的ですが、第Ⅱ相として優等生であるキイトルーダとの併用治験に踏み切ったのではないかと思います。
ですから、メラノーマ対応の第Ⅰ相は安全性などを確認出来れば事足りたのだと思います。
私が懸念したのは、IR(ニュース)の出し方でした。
通常は第Ⅰ相が終われば、次はⅡ相へと進むのが通常ですから、そうしないことの説明を丁寧にしないと、またマーケットは誤解(中止なの?)するのではないかと心配しました。
しかし、そのあたりは株主総会や決算報告会や
今回の回答などが奏功して軟着陸出来たようです。
あとは、GRN‐1201(キイトルーダ併用)の第Ⅱ相ファーストステージの結果を待つばかりですが、これは2020年度以降ですので、その前に抗体医薬やiPS-NKTなどで大きな動きが出てくるものと思われます。
マイナス要素は、こまめに丁寧に除去することが肝要です。
そんな観点からは、今回の回答も意義があったように思います。