記事➡️この金曜日にリリースされました「第二四半期報告」について、以下、簡単にご報告いたします。
1、経営指標について
・売り上げは、想定どおりほぼ0でした(263千円)。ライセンスアウトがなければ、売り上げは立ちません。
・純資産は
今期末32億円/昨年同期末43億円/ 昨年度末37.5億円
で、この半期で5億円、この1年間で約10億円を研究開発に費やしています。
2、各パイプライン進捗について
前回とあまり変化はありませんが、各項目(各パイプライン)の最後のセンテンスが、付け足されたコメントで、ここに本音(新たな方向性)が、垣間見えます。
各パイプラインの最後のセンテンスは、
①GRN-1201
「米国における新型コロナウイルス感染状況を受けて、臨床試験は停止や中止をすることなく継続できていますが、症例登録には時間がかかっています。」
➡️これを深読みすると・・・米国治験は思うようには進んでいない、と読めます。
このPLに多くを期待していませんが、もし中止となれば株価は下がれども灰汁抜きにはなるので、白黒早く付けば良いなと思っています。
②BP1101・BP1209(ネオアンチゲンワクチン)
「2021年9月に欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2021)において、個別化ネオアンチゲンワクチンの新しいプラットフォームとしての研究成果を発表しました。」
➡️これは、ご同慶の至り。順調に進んではいますが、スピード感は?との危惧はあります。
③BP1401(TLR9アゴニスト)
「現在非臨床試験を進めています。」
➡️これは額面どおり。
④iPS-NKT
「当社は医師主導治験を後押しするとともに、医師主導治験に続く企業治験を見据えた製造工程改良を進めています。」
➡️これには、期待しています。企業治験を見据えた製造工程改良が完成すれば、ライセンスアウトの土俵が固まります。
あらゆる部位のガンに使えるので、併用薬として幅広い需要が見込めると思われます。
⑤BP2301
「最初の治験対象がん種として小児がんの一つである骨・軟部肉腫を対象とする臨床試験開始に向けて準備を進めています。」
➡️これにも期待しています。臨床試験の開始IRが待たれます。
⑥抗体医薬
「2021年9月に欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2021)において、BP1200(抗CD73抗体)の非臨床データを発表し、Best
Post er Awardを受賞しました。」
➡️抗体薬に関連するライセンスアウトが最も実現性が高いと思われます。
今回の四半期報告も、これまでとあまり変わらぬ内容で、株価には大きな影響はないと思われます。
ただ、まさにそのこと(結果を出せていないこと)が、ダラダラと株価が下がる要因となり、狙い撃ちされてきた原因でもあります。
永井さんの反撃反転に期待します。
リリースされた四半期報告➡️https://pdf.irpocket.com/C4594/gK0G/yGfQ/YIOD.pdf