ブライトパスの生命線であるネオアンチゲン(GRN-1301)について、理解の深まる記事です。
昨年11月23日号のネイチャー誌に、「長期生存を果たしている膵臓がん患者について、膵臓幹部には、ネオアンチゲンとCD8Tリンパ球(T細胞)とが多く存在する」という記事が掲載されました。
原文の和訳も見つけましたが、分かり難いので、その記事に対する中村祐輔氏(シカゴ大)のコメントを貼っておきました。
ネイチャー誌の記事の内容は
「長期生存されている患者さんの組織内は、ネオアンチゲン(がん細胞の表面にだけ存在するがん特異抗原、がん細胞の目印、T細胞の標的となる)とCD8Tリンパ球の両方が多く存在していた。ネオアンチゲン、リンパ球の双方が揃って始めて、効果が発揮される」と要約しています。
そして、中村先生のご意見は
「膵臓がんの初期段階では、がんを切除することに加えて、診断と同時にワクチン療法を開始するくらいの思い切った手段が必要である。免疫システムは、出来る限り正常な条件で、抗原に反応できるリンパ球が残っている間にすべきではないか?もし、患者さんの体に、ネオアンチゲンに反応できるリンパ球がない場合は、健康人のボランティアの血液を提供してもらい、反応できるT細胞受容体を見つけ出し、この情報をもとにネオアンチゲンに反応できるリンパ球を人工的に作り出せばよい。」とコメントされています。
すなわち、
「がん細胞の目印であるネオアンチゲンを探し出し」「それに反応しているT細胞を十分投与」すればがん細胞はダメージを受ける、という仕組みです。
これは、まさに、ブライトパスのHPのトップに現れる動画のメカニズムと同じです。
もともと健康体は、日々免疫T細胞ががん細胞をやっつけているわけです。
この本来の姿を再生してやる、すなわち
「がん細胞の目印を明確にしてターゲットをはっきりさせること」
そして「本来がん細胞をやっつけてくれていたT細胞を再生させること」
ただし「そのT細胞は、ネオアンチゲンに反応するT細胞であること」
です。
さらに言えば、このネイアンチゲンに反応するT細胞を取り出して「iPS-T」で元気に初期化して増やしてから投与すれば、効果は倍加するのではないか、と先読みしてしまいます。
リンク先「膵臓がん長期生存患者にはネオアンチゲンとそれに反応するリンパ球が多い」→http://agora-web.jp/archives/2029819.html