記事→次世代がん免疫療法の陣取り買収合戦が、連鎖反応のように起こっています。
12月26日、国内大手のアステラスが米国がん免疫バイオベンチャーのXyphos社を買収しました。
注目したのは、主体が国内大手であること、買収先が未だ結果も出していない設立3年目の小粒100億円ベンチャーであること、です。
アステラスは買収金1億2,000万ドルを支払い、Xyphos社はアステラスの完全子会社となりました。開発の進捗に応じたマイルストン支払いを合わせると、最大で総額6億6,500万ドルが支払われる可能性があるとのこと。
アステラスの狙いは、CAR(キメラ抗原受容体)-細胞療法に関する技術プラットフォームであるACCELTM(Advanced Cellular Control through Engineered Ligands)です。確かに魅力的なパイプラインですが。まだ道半ばのパイプラインです。
この買収された米国バイオベンチャーは、2017年設立の要員わずか7名、時価総額わずか100億円余りの小粒のベンチャーです。魅力的なパイプラインを有してはいますが、まだまだ未知数の小企業です。
今回のような買収ニュースを見せられると、ブライトパスも他人事ではないように思います。
永井社長としては、とにかく企業価値(時価総額とニアリーイコール)を上げて、あらゆる局面に備えることです。それがホルダーにとっても大きな利益に繋がります。
間違いなく、2020年はがん免疫療法分野で、不連続な激しい変化が待ち受けています。
✳️アステラスからのニュースリリース→https://www.astellas.com/jp/ja/news/15516