記事➡️①の続き ・・・
さて、本日も ブライトパスの株価はジリジリと下がり、苦戦しています。
それもそのはずで、今年に入り、学会ネタなどPRニュースは出ていますが、肝心のパイプラインの進捗に関するニュースやIRはほとんど出ていないからです。
パイプラインに関するポジティブIR(ニュース)は、、、以下の2つのみです。
・6月29日:「iPS-NKT 免疫細胞療法に関する千葉大学医学部付属病院、理化学研究及び日本医療研究開発機構(AMED)からのプレス発表のお知らせ」
7月30日:「COVID-19 ワクチン候補ペプチドの同定 細胞性免疫誘導を特徴とする画期的ワクチンの開発へ、のお知らせ」
これでは、なかなか上昇局面を作り出すことは出来ません。
やはり、パイプラインに関する収益に結び付くポジティブIR のリリースが待たれます。
さて、昨日の続きですが、、、
まずは、各パイプラインのライセンスアウトの時期について、再確認しておきます。
今年5月18日にアナリスト向け決算説明会で永井社長がそのことに言及しています。
➡️「各パイプラインのライセンスアウトの時期ですが、
①GRN-1201は第Ⅱ相終了後に、
②次世代(BP1209)やBP1401、iPS-NKTやBP2301などの細胞医薬は第Ⅰ相終了後に
③抗体医薬は臨床試験前に、
それぞれライセンスアウトする予定」とコメントしています。
ですから、一番早いのは③ということになります。
また、早期承認制度を利用する予定のパイプラインもあり、来年度以降1~3年は、順調に推移すれば、複数のライセンスアウトの吉報が聞けると思われます。
以下はアナリスト向け説明会で示された「次のステップ」です。
グリーンペフタイド(現ブライトパスバイオ)は、もともとITK-1を上市させるため起業されました。そしてその治験がトントン拍子で第Ⅲ相まで無難に完結してしまったので、ブライトパス社内にもホルダーにも楽観的な見方が当時広がっていました。
ところが「有意差なし」との結果が出て、その後その後遺症を負うことになり、長い目で見れば、今もその後遺症に苦しんでいると言えます。
注目したいのは、そんな楽観論の中で、永井社長は新たなパイプラインを着々とリストアップし、しかもどのパイプラインもなかなかの可能性を秘めていることです。
永井社長に対しては批判もありますが、ITK-1がコケたときのBプランをよくマネージメントしてきたと、私は評価しています。
バイオベンチャーの中には、狙っていたパイプラインが潰れてしまい、実質的に「死に体」になっているゾンビベンチャーもありますが、ブライトパスは未だ結果は出ていないものの、健全な企業活動を営んでいます。
追伸・・・しかし、よく下がりますね!
今日の終値は223円、救いは取引高が少ないこと?(36万株)
現在のパイプライン一覧表)
2018年5月17日のITK-1「有意差なし」から、既に2年5ヶ月が経過しました。
上記の通り、当面は抗体医薬を除いて大きなライセンスアウトは見込めないかもしれませんが、永井社長が仕込んだBプランは着々と水面下で進捗しています。
先輩格のそうせい社も、2008年8月には100円(調整後)を割り込んだ時代がありました。
「2020年のブライトパスが夜明け前で一番苦戦した」と振り返って言える時が来るかどうか。
その可能性はまだまだ残っていると思います。
5月17日アナリスト向け説明会動画➡️ブライトパス・バイオ株式会社