記事→昨日のニュースで
がん免疫治療薬「オプジーボ」と「ヤーボイ」を使った肺がんの臨床試験を中止したと、国立がん研究センターが発表しました。
想定値を越える、治療との因果関係が否定できない死者が11人確認されたとのことです。
がん免疫治療全体からみると、このニュースはネガティブです。
ただ、がん免疫治療と言っても、その特性は多種多様です。
オプジーポ、ヤーボイ、キイトルーダなどの免疫チェックポイント阻害剤は、比較的切れ味の良い薬剤ですので、その分強い副作用も予想されます。
私はこのニュースを聞いて3年前のNHKニュースでの古関先生のコメントを思い出しました。
そのテレビニュースで、理研の古関先生から「iPS-NKTは、マイルドに効いていく薬」という表現がありましたが、がんを劇的に根治するというより、むしろがん細胞の増殖を抑え込んで、がんを手なずけて囲い込んでしまうような薬を古関先生はイメージしていると理解しました。古関先生のコメントは、上市への道筋が見えていて、iPS-NTKの将来の姿を踏まえているように聞こえました。
がん免疫療法の世界は一進一退です。
昨日のニュースは確かにネガティブニュースですが、それに反して、iPS-NKTの出番が必ず来るという期待感が増すニュースでもありました。
昨日のニュースリリース→国立がん研 肺がん臨床試験中止 “予期したより患者多く死亡” | NHK | 医療・健康