記事→先のブライトパスバイオの株主総会以降、「資金調達」について、あれこれ考えてみました。
以下は、あくまで私の妄想、私見ですので、そのつもりで流し読みして下さい。
私の拙い考えの結論は→
「ライツ・イシュー」+「理解ある大口スポンサーのゲット」です。
1、まず「ライツ・イシュー」とは→
会社四季報のブライトパスの欄に「希薄性低い資金調達」と書かれていましたが、この言葉から連想されるのは「ライツ・イシュー」です。
上場会社が既存株主の保有株式数に応じて新株予約権を無償で割り当てる方式の増資手法が、ライツ・イシューです。
既存株主に対し、新株を買える権利(新株予約権=ライツ)を無償で割り当てる(発行=イシュー)資本調達方法ですので「ライツ・イシュー」と呼ばれています。
増資に応じたい株主は予約権を行使して現金を払い新株を受け取ることができます。
一方、増資に応じたくない株主は予約権市場でこの権利を売却して現金を受け取ることができます。通常の株主割当増資とは異なり予約権だけを市場で売買できますので、第三者割当増資に比べて既存株主が保有する株の価値の希薄が少なくなります。
既存株主を置き去りにしない増資方法です。
2、2つ目は「理解ある大口スポンサーの獲得」です。
「理解ある」とは、ブライトパスのパイプライン、とりわけiPS-NKTとHer2Car-Tをよく理解し、その将来性に強く期待を寄せてくれる優良企業です。メガファーマーに限定せず、また国内に限定せず、広くPRを実施して、賛同企業を複数集めることです。そして、「金は出すけど口は出さないよ、永井さんに任せます」というのがベストです。
今、CAR-T/NK細胞療法におけるメガファーマとベンチャーの提携/ライセンス取引は、
第2世代の踊り場にあり、まさに期は熟しています。
この現在の状況(千載一遇のチャンス)を過不足なく説明出来れば、「わかりました。支援しましょう」という企業も必ず出てくるはず。
1、のライツ・イシューは、理論上は希薄化は少ないとのことですが、実際過去にライツ・イシューを行った企業の株価が大きく値を下げた事例もあります。
また、ブライトパスの既存株主がどれだけ新株を買ってくるか予測がつきません。やはり、ライツ・イシューの効果は未知の世界です。
とすれば、メインはやはり、優良企業スポンサーを複数集めること!それに越したことはありません。
総会で永井社長から「50%は資金調達に、50%はライセンス活動に時間を費やしている」とのコメントがありましたが、私の妄想はさて置き、永井社長の労報いて資金調達にメドがつくことを願って止みません。