ITK-1の三相治験が「有意差なし」と判明した今、同じペプチドワクチン系のGRN-1201も危ういのではないか、と言われています。
確かに、ITK-1のつまずきは、GRN-1201にとってはマイナス材料ですが、今ブライトパスが力を入れ出しているのは「キートルーダとの併用」です(メラノーマではなく)。
オフジーポに負けじと、キートルーダを不動の免疫チェックポイント剤に押し上げたいメルク社は、多くの併用剤を試して(探索して)いますが、副作用の少ないペプチドワクチンであるGRN-1201は、魅力ある併用剤となる可能性は十分期待できます。
米国の治験サイトを見ても、今年1月31日に新規登録されたままですが、これが動き出せば面白くなります。
計画されているキートルーダとの併用治験第二相はオープンラベルで90例のコンパクトな治験です。
ダブルブラインドと異なり、オープンラベルは日々刻々と経過状況が判明します。
米国では、併用剤の製薬企業と守秘義務契約を締結して、その経過状況を共有し、ライセンスアウトの話が急進展する場合もあるので、ブライトパスはスピード感を意識して推進してほしいものです。