ブライトパス・ストーリー

バイオベンチャー、とりわけブライトパス・バイオ(4594)についての情報を発信するブログです。細かな情報をより深く過不足なく丁寧に発信していきますので、よろしくお願いします。

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記事:昨日のストップ高についてまとめてみました。

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記事→昨日のストップ高、マーケット逆風の中、結果としては大健闘でした。

来週以降、不透明なマーケットを踏まえて、ブライトパスの動向をどのようなスタンスで見守っていくべきか、少し考えてみました。

1.まずは、昨日のストップ高の分析です。

1日の出来高1,190万株。1,000万株を超える商いは、昨年の5・17ショック以来です。三連ストップ安後の5月23日4,318万株(終値426円)、翌24日1,115万株(終値406円)以来の1,000万株越えです。

昨日朝方9時半頃、10時半頃、12時半頃、14時半頃、とコンスタントに計4回の大きな買い注文の山があり、場を通して右肩上がりの綺麗な上昇線を描きました。古参のホルダーであれば、「そろそろ下がるのでは?」と14時ころには一旦売って15時には買い戻そうと考えた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

なぜなら、確固たるポジティブIRが出たわけでもないので(東大との共同研究契約だけではストップ高を説明できない)、後場からは下がり出すのがこれまでの常だったからです。

昨日は事情が異なりました。

昨日は東証1部の下落は後場にも回復せず、嫌気を感じた投資家の資金がマザーズに流れ込んできたようです。そして、マザーズ銘柄の中では「東大共同研究契約」は格好の買いターゲットだったかもしれません。

以上のような背景からブライトパスは買われたのだと理解するのが妥当でしょう。

真の実力というより、80%は他力本願と謙虚に分析しておいた方が良いと思います。

この結果、時価総額は120億円を超えて、PBR(時価総額÷純資産)は2.07と久々に2倍を超えました(相変わらず、サンバイオは40.98倍と走っており、そーせいも盛り返しましたが1.45倍で苦戦中、オンコ5.38倍、ラクオリア5.93倍など)。

私見ですが、ブライトパスは他社比較で、5倍程度の評価は過大評価ではないと思います。5倍ならならば725円?)

ただ、久々に注目を集めたことは事実であり、今後のブライトパスのことを考えれば、非常に価値あるストップ高だったと思います。

2.さて来週は?

まず、米国マーケットは大きく復調しています。

4日(米国時間)のNY市場ダウ平均は746.94ドル高の23433.16、ナスダックも275.35ポイント高の6738.86で取引を終了しました。

これは、

①12月雇用統計で非農業雇用者数が前月比31.2万人増と大きく予想を上振れした。

②米高官レベルでの米中貿易協議再開の決定

③パウエルFRB議長が金融政策の調整余地について言及した。

など、確かな根拠がありますので、投資家の先行き懸念が払拭され、終日大幅上昇となりました。

また、これに連動して日経平均先物も20,100円(620円高、5:30現在)。英FTSE™、独DAX30,香港ハンセンも上がっており、さらに為替も108円台(5日7時)と安定円安基調で推移しており、来週月曜日の日経マーケットの環境は大きく好転すると思われます。

ただ、そうすると東証一部にまた資金が大量に流入するので、マザーズがどうなるかは不確実です。全体の上げ相場に便乗してブライトパスも上がるのか、また逆に資金が流出して横ばい・ジリ貧ということも想定の範囲に入れておかなければならないでしょう。

 3.今後の展望(ホルダーの心積り)

やはり、実力で株価を引き上げていくことが、王道です!

一般の企業は、業績を黒字にすることが株価アップのための王道ですが、バイオベンチャーの場合は、赤字基調であっても「将来性のある実現可能な夢の描けるビジョン・プロジェクト・プラン・メッセージ・・・」をどれだけしっかりとマーケット・投資家に伝えることが出来るかで、株価は決まります。

その点、ブライトパスは「ぴかぴかの原石」をいくつか持っていますので、これは大きな強みです。さらに、これらについての情報発信を丁寧にやっていけば、株価は好転します。

(1)私が今後期待しているのは、

①抗体医薬パイプラインの追加発表

②IPS-NTKの治験開始

です。この2つには不確実性(懸念)はなく、時期は正確には分かりませんが、順調に推移すればポジティブIRは出てきます(①は今年度内、②は来年度内の可能性大)。

特に②IPS-NTKは、単に共同研究契約を締結しているだけではなく、独占的開発製造販売ライセンスのオプション権を取得していることが、強みです。もしこのプロジェクトが成功した場合の、将来得られる利益を確保しているということですから、これは投資家にとって大きなポイントです。

また、①の抗体医薬パイプライン(おそらくは複数のPL)も自前の作製ですので、収益好転への寄与も十分に見込めます。

(2)次に成否は不確実ですが

①GRNー1201(肺がん)キートルーダとの併用治験の結果→成功すればライセンスアウト

②GRNー1201(メラノーマ)第一相の結果

これらは、期待はしていますが、不成功の場合も落胆はしても驚いて狼狽しないことです。

(3)そして、長丁場でライバルも多いですが、永井社長のライフワーク?である完全個別化がん免疫療法(ネオアンチゲン)です。

このプロジェクトは遠大なプロジェクトですが、オール日本のまとめ役としての地位を担ってほしいものです。そのことが株価に好影響となります。

(4)その他、ITKー1の動向なども頭の隅には入れてはいますが、これは「おまけの材料」くらいに考えておくべきでしょう。ただし、久留米大は延長戦を試みているようですので、心の中では応援しています。

バイオベンチャーに投資する投資家は、どちらかというと野心家の御仁が多いようで「1年後0.9倍~1.2倍」よりも「0.5倍~5.0倍」の方を選ぶ投資家です。ならばせめて2.0倍まではじっくりと我慢すべきとは思いますが、そこは個人の判断ですので、無理強いはしませんが。ただ、右往左往すると、折角の利益を逃してしまうこともありますので、ご注意ください。

上記(1)では株価は上がりますので、そのタイミングを待ちましょう。利確するのかそのままホールドするのかも、ある程度考えておくべきでしょう。

(2)(3)はネガティブIRが出る可能性もあるので、その時どうするか(売るのか。売らないのか)は予め腹を決めておきましょう。

 

いずれにしても、他力本願であっても、新年早々出だしは好調です。

ホルダーとしては、ブライトパスの持つ強み(弱み)をよく理解して、温かく且つ客観的で厳しい目で、今後の動向を見守っていきたいと思います。

 

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