ブライトパス・ストーリー

バイオベンチャー、とりわけブライトパス・バイオ(4594)についての情報を発信するブログです。細かな情報をより深く過不足なく丁寧に発信していきますので、よろしくお願いします。

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記事:「武田薬品がOTC(大衆)部門を売却」から思うこと。

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記事→武田薬品は、時価総額で中外製薬に後れを取っています。

その武田は経営の立て直しのために、昨年はオーファン(希少疾病)のシャイアーを買収(約6兆円)し、そして今回はアリナミンなど大衆分野部門を米国ファンド(ブラックストーン)に売却する(2500億円~3000億円)ことで、がん領域などに注力する方針とのニュースが流れました。
武田の経営戦略の是非についてはコメントしませんが、私はこのニュースから「やはり、今後10年間は、がん分野(とりわけがん免疫療法)と希少疾病分野が大きな成長マーケット」ということを再確認しました。

今月上場したモダリスが、目下のところ3000円を超える快進撃中ですが、モダリスが人気を博している理由は「より安全な切らない遺伝子治療」「上場時から黒字ベンチャー」「既にメガファーマーと提携」などありますが、ターゲットとしている領域が、まだ手付かずの希少疾病分野であるということも、大きな理由です。
更に「がん領域」のマーケットも依然として拡大基調であり、とりわけキイトルーダやCAR-Tなどの登場で俄然拍車がかかり、世界中で開発競争が激化しています。

ブライトパスのHP冒頭にある「当社の創薬開発領域は、がん免疫療法であり、がん免疫を機能させるための幅広いアプローチと形態を創薬ターゲットとしています。」は、間違ってはいないということが、今回の武田薬品の戦略からよく判ります。

ただ、ブライトパスは有望なパイプラインは有しているものの、それを活かし育て切るための人物金~人的資源(経営陣、研究スタッフの質量両面の厚み)、圧倒的な資金力~では、極めて不十分と言わざるを得ません。
ブライトパスは、時価総額でわずか120億円程度、国内メガファーマから見れば大きな買い物ではありませんので、買収の話があってもおかしくはありませんが、メガファーマは初期段階での研究開発の苦労をこれまで散々味わってきましたので、ここはベンチャーにやらせて「イイとこ取り」を選択しようという作戦です。

欧米では、メガとベンチャーの役割の棲み分けが出来ていますが、国内バイオ・ベンチャーが生き抜いていくためには、日本の環境は厳しいものです。

ブライトパスは、今まさに正念場、頭の上の暗雲を突き抜けるビッグイベントが必要です。

武田薬品のニュース➡アリナミンやベンザ販売の子会社、武田薬品が米ファンドに売却へ - 産経ニュース

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